FJ20 エンジンO/H ③
前回までで、シリンダーブロックの洗浄、塗装が完了しています。
シリンダー内径の測定、各部のチェックを済ませ状態をお客様に報告しました。
いくつかストックしているエンジンの中では、一番程度の良いエンジンをばらしていますが
中古エンジンですので、メーカーの寸法基準からみて
シリンダー内径の楕円度が限度ギリギリかなといった感じでしたので
完璧を目指すのであれば、オーバーサイズピストンを使って組みたいところですが
費用のことや、お客様のこのエンジンの使い方などの面から相談して
今回はこのままいくことになりました。
ということで、腰下はこのまま組み立てていくことになります。
腰下の部品を洗浄していきます。
ある程度ブロック分けして進めます。
どうしてもこのような作業は、途中中断が発生するのですが
出来れば洗浄した部品を、すぐに組付けておきたいので
欲張らず、その日に組付けられるだけの部品を準備し
その日のうちに組付けていきます。
部品の管理などの面から、このほうが良いかなと思っています。
それぞれ考え方は違うでしょうが…
新しいメタルを取り付け、クランクシャフトを組付けました。
エンジン組み立て時は、ワコーズの組付けペーストを使用します。
クランクジャーナルのオイルクリアランスが、基準値になっていることを確認し
クランクシャフトの組付けが完了。
チェン、チェンテンショナーは新品を使いました。
次の作業までの間は、必ずカバーを掛けて保管しましょう。