アニメ『銀河鉄道999』が好きだった。

 

大人になってから観ると、マンガを通して『限りある死だからこそ美しい』ということが描かれているのが良く分かりました。

 

永遠の生命を手に入れた機械人間は、快楽へと進む。

 

生身の人間狩が娯楽になる。

 

快楽も飽きると、スクラップのように自殺したい人も出てくる。

 

それは日常の光景となり、悲しみなどもない。

愛するものの死を想い出すと、胸がギュッとする。

 

胸がギュッと締めつけられる感情そのものが、人間が与えられた美しさなのだと思う。

 

限りある生命だからこそ、桜がハラハラと散るような美しさがあるかもしれない。

 

愛するものの『死』は悲しいものであるが、『悲しい感情』を抱けないことは、もっと悲しい。

肉体としてサヨナラした愛するものを思い出すと、『生と死の美しさ』を感じる。

 

そんな感情を抱ける夜に、心がとても穏やかに優しい