魔法が使えるなら

 

『人の”こころ”を読みたい』

 

 

 

 

 

 

 

 

話をしよう、

 

あれは今から9年・・・

 

いや、7年と3ヶ月前だったか、

まぁいい

 

 

私にとっては

 

つい昨日の出来事だが

 

 

きみにとっては多分

 

明日の出来事だ

 

 


彼には

 

 

72通りの願いがある

 

どの願い事を

 

呼べばいいのかな

確か

 

最初の願い事は、

 

 

 

『 心を読みたい 』

 

 

 

そう

 

彼は一番最初の願いに

 

こだわって言う事を聞かなかった。

 

 

当時の彼は

 

上辺だけの人付き合いだけで

 

本当に思っていることを

 

言わなかった

 

本当のことを言ったら

 

可哀想だから、と

 

わかっていたからだ 

 

 

直接言わず

 

遠まわしに言っていたよ

 

見ていて

 

回りくどい奴だと

 

いつ思い出しても

 

笑えてくるさ

 

 

 

となりで一緒に

 

仕事をしている人の気配を感じて

 

 

”こう動けばサポートできるだろうか”

 

 

そんなことばかり考えて

 

息の詰まるような

 

生き方をしていたよ

 

仕事や人付き合いが終われば

 

とても大きな疲労と共に

 

車の中で一眠りして

 

帰宅する姿を見ていた

 

 

 

そんな生き方で大丈夫か?

 

 

 

人の社会に生きる者として

 

彼は人付き合いの重要性を見ていたが

 

他人を優先しすぎる性格が

 

あだとなって

 

自分から狭い視野で生きていたよ

 

 

 

窮屈な世界で生きていると

 

認識したあたりから

 

 

そんな

 

彼にも

 

初めて”願いこと”を

 

口にし始めたよ

 

 

それは

 

 

「人の心を読める魔法がほしい」

 

 

 

 

人の心を読めるなら

 

知ることができれば

 

その人は

 

 

何を求め

 

何を欲し

 

何を知りたいのか

 

 

すぐに知って

 

動くことができると

 

言ってくれたよ

 

 

どうしようもないほど

 

誰かの役に立ちたい

 

そんな気持ちが

 

ありありと伝わってくるほどさ

 

 

 

彼はさらに

 

言ってくれたよ

 

 

何を代償にしても

 

 

「人の心を読める魔法」を

 

 

手に入れたいと

 

  

 

そんなことでいいのかい?

 

 

何度も彼に聞いてみたが

 

答えは変わらなかったよ

 

 

まぁいい

 

 

彼は最初から

 

話を聞かない奴だからね

 

 

ん?

 

 

いや、

 

いいんじゃないかな、

 

よくやってくれてるしね

 

 

彼の頼みは断れないよ

 

 

「魔法使い」は絶対だからね

 

 

それじゃあ

 

 

彼に

 

 

『魔法』を

 

 

 

届けるとしよう

 

 

『人の心を読む』

 

 

この魔法を手に入れた彼が

 

どうなっていくのか

 

これからも見ていくつもりさ

 

 

 

魔法を手に入れた彼が

 

どうやって

 

誰かの役にたたせていくのか

 

面白そうじゃないか

 

 

おや?

 

 

次の

『魔法使い』が

来てしまったね

 

 

彼の話は一旦ここまでとしよう

 

 

続きはまた今度。