Q:アデン湾(わん)ソマリア沖(おき)での海賊行為(かいぞくこうい)はどうして多発(たはつ)しているの?
A:1991年よりソマリアでは一部(いちぶ)を除(のぞ)き無政府地域(むせいふちいき)があって治安(ちあん)が悪く、貧(まず)しい国なんだ。
ある海上調査(かいじょうちょうさ)では、2012年で580件の人質被害(ひとじちひがい)があったんだ。
イスラム系の海賊は人質をビジネスの一環(いっかん)としていて、誘拐(ゆうかい)して親族(しんぞく)や知人(ちじん)を相手取(あいてど)って不当(ふとう)な請求(せいきゅう)をしたり、戦闘員(せんとういん)も軍隊(ぐんたい)のように組織化(そしきか)している。人口密度(じんこうみつど)の高いイスラム教国では生計(せいけい)を立てるのが困難(こんなん)なため、やむを得ず海賊に出稼(かせ)ぎをしている人が多いんだろうね。
今年2月、自衛隊(じえいたい)の第13旅団(りょだん)の46普通科連隊(ふつうかれんたい)の35名が海賊対策任務(たいさくにんむ)にあたり増兵(ぞうへい)。海賊のコックも伊達(だて)じゃないんだ。