松浦と申します。普段はrengeijiという競技大会(CS)やデュエマバイキング!(ファンイベント)蓮華RDC(リモートデュエマカップ)を開催しております。
今年もDMGPが無事に開催されることがとても嬉しいです!

私も2日間運営スタッフとして参加します。皆様と同様にとてもわくわくして当日に備えています。

初めて参加する方にも、複数回参加している方にもできる限りイベントを一緒に楽しんで頂きたいと考えております。せっかく遠くから休日を使ってお越しいただくのですから、良い思い出を沢山作って欲しいです。

そこで今回はDMGPをより楽しむために、悲しい思い出にしないために気を付けてみた方がいいかもしれないポイントを私なりに纏めてみたいと思います。

大会フォーマット

上記に大会フォーマットが細かく記載されています。
大会参加者の皆様は「必ず」読んでおきましょう!なんとなくで済ませてしまうのはとても危険です。シャッフル、カードプロテクト、使用可能カード、制限時間と時間終了時の処理等知らないと損する可能性がある情報が沢山あります。
本当に勝ちたいという気持ちがあるのであれば、絶対全部読んだ方がお得です!

今からのお話は上記の大会フォーマットを全て読んだという前提で進めます。

■試合時間についてのお話
各マッチの制限時間は20分、1ゲーム先取制。
制限時間終了がアナウンスされたターンの終了までゲームを続け、それでも勝負が決まらなかった場合は、引き分け両者敗北となります。

もし普段から競技大会に参加している方であれば、制限時間20分は一般的なルールであると思います。ただ私の経験上、GP等の大会での20分はいつも参加している大会の20分よりも体感時間が短くなりがちです。どういうことか具体的に申し上げますと、
・大型大会の緊張や勝ちたい執念により一手に真剣になり時間がかかる。
・普段競技大会に参加していない方も参加している大会なので不慣れで時間がかかる場合もある。
等の要因により競技大会経験がある人にとっては普段の大会以上に20分は短く感じてしまうかもしれません。
制限時間が過ぎてそのターン中に勝敗が決まらなかった場合引き分け両者敗北となります。
各マッチの得点は、勝利3点、敗北0点、引き分け0点(両者敗北)
引き分けになっても得点は入りません。それどころか相手のスコアが下がるので通常の敗北時よりもスコアは低くなりやすいです。

制限時間以内に試合が終了しないことは両者にとって損となってしまいます。なので私から制限時間内に試合を終了させるためにプレイヤーができることを二つ程提案したいと思います。

相手のプレイが進まない時は早めるようにお願いし、自分のプレイを速くする。
対戦中相手にプレイを速くすることをお願いすることはできます。むしろこれは競技シーンでは必要な行為です。相手のプレイがあまりにも進んでいない状態であれば、「すみません。少し巻きでお願いします。」等自分から伝えるべきです。全てのプレイヤーは、対戦相手が時間制限によって不利にならないよう、充分な速度でプレイする責任があると競技イベント運営ルールにも記載されています。

以下競技イベント運営ルールより抜粋
11.3 イベント上の誤り ─ 遅いプレイ
ペナルティ:
【警告】
定義:
プレイヤーが、適正な時間内にゲームの行動を終わらせなかった。故意に遅くプレイすることで時間制限を有利に働かせようとしているとジャッジが判断した場合、その違反には〔非紳士的行為 ─遅延行為〕が適用される。
また、厳密な回数と最終的なゲームの局面を提示できないままにループを実行し続けるプレイヤーにも、〔遅いプレイ〕が適用される。
例:
(A) 何もゲームの状態が変わっていないのに対戦相手の墓地を何度も確認した。
(B) スタッフの許可なく、席を立って順位を確認しに行ったりトイレに行ったりした。
理念:
全てのプレイヤーは、対戦相手が時間制限によって不利にならないよう、充分な速度でプレイする責任がある。プレイヤーはそう認識せずにプレイが遅いことがあるので、「速くプレイしてください」と伝えるだけで充分な場合もありうる。それでも遅い場合はペナルティを与えること。


相手に御願いすることはとても大事ですが、まずは自分から。自分が適切な制限時間でゲームを終わらせることができるようにプレイしましょう。相手を変えるよりも自分を変える方が早いです。
そしてできるならば、大会中全ての試合で適切な時間内でプレイを進めることができるように沢山練習をしておきましょう。

補足しておくと、相手にプレイを早めるようにお願いする時は冷静に言葉を選ぶ必要があります。お互い緊迫している状況であると思いますので、「早くしてください」と言われると少し高揚してしまうかもしれません。おすすめの言い回しは、「少し速めでお願いします。」「時間内に終わるようにお互い速めに進めていきましょう。」等です。

そして繰り返しになりますが、ゲームは全体の時間を意識して終わるように進めるべきです。自分が長考を繰り返していたのにも関わらず、終了時間直前になり急に対戦相手にプレイを速めるように促すプレイヤーをたまに見かけます。そんな自分よがりな考えでは公正な競技シーンは実現しません。序盤中盤からお互いに時間を上手に使って進めて行きましょう!

■デッキの準備に関するお話
沢山の人が参加している大会だから仕方ないという部分はあるのかもしれませんが、競技大会において提出したデッキリストとデッキ内容が違っている人、代用カード(プロキシ)のまま対戦を開始してしまって対戦中に発覚する人というのは少なからずいます。

当然相応なペナルティが発生するわけですが、これに関しては厳しい言葉で申し上げますとくだらないと言わざるを得ません。

我々ジャッジは誰一人としてペナルティを出すことを望んでおりません。競技の公平性を維持するため仕方なく出しています。ですので、この記事に書く必要性すら感じない当たり前のお話ですが、自分が使うデッキとデッキリストは正確に確認してください。このような事例はごく少数ですが、せっかく御来場頂く皆様のGPが嫌な思い出になって欲しくないので記載させていただきます。

大会フォーマットのフロアルールにもスリーブに関する項目が記載されていますが、競技的なお話を補足させていただきます。
スリーブ(カードプロテクト)はカードの区別がつかないものを使用する必要があります。傷や折れで背面や側面からカードが区別できる可能性のある状態になっていてはいけません。(競技性の高い大会の話であり、友人と遊ぶときや通常の店舗大会ではそこまで気にする必要はございません。)

またスリーブは消耗品で大会中に傷がつくものなので、大会中に傷がついた時に変えるスリーブを用意する必要があります。少なくともオーバースリーブ(外側のスリーブのこと)1セット以上は「必ず」用意しておきましょう。スリーブの重ね掛けはデュエルマスターズの競技イベントでは3重までとなっております。

以下競技イベント運営ルールより抜粋
3.7 カードスリーブ プレイヤーはカードスリーブその他のカード保護用の機材を用いてもよい。カードスリーブを使うことにした場合、そのカードスリーブはすべて同一で、すべてのカードが同様にカードスリーブ内に配置されていなければならない。ただし、ゲーム開始時から公開領域にあって区別できるカードについてはその限りではない。超 GR のカードにスリーブを使用する場合も、すべてのカードに同一のスリーブを使用する必要があるが、山札と同じスリーブである必要はない。 カードスリーブにホログラムその他のマーキングがある場合、そのマーキングはカードの表側に来るものでなければならない。裏面の反射率の高いものは使用できない。表面裏面を問わず、一面に 渡ってホログラムが入っているものも使用できない。カードスリーブの裏面に絵が描かれている場合、 特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、さらなる精査の対象となり得る。

トーナメントにおいてカードスリーブは3重までを使用可能とし、それ以上の重ねがけを認めない。

 

 3.9 区別できるカード
プレイヤーは、イベントの間を通して、自分のカード並びにカードスリーブが区別できる状態にならないように保つ義務がある。表側を見ることなく、傷や退色、反りなどによってカードを識別できるようになっている場合、そのカードやカードスリーブは区別できるものとして扱う。 

■ジャッジを上手に活用して欲しいお話
対戦中にカードの能力やゲームのルールに関して疑問に思ったことがあれば迷わずにジャッジを呼んで欲しいです。私も競技大会に参加する時はよくジャッジを呼びルールについて確認したり、カードのテキストを教えてもらったりしています。恥ずかしいことではありません。
よくある事例として、ルールに疑問を感じて相手に確認して相手の言う通りに進めたら後から間違いが発覚して本来は勝敗が逆になるはずだったという事例です。こういう場合、基本的に試合結果は覆りません。だからその場でプレイヤー同士確認するのではなく、必ずジャッジを挟んで確認しましょう。

ジャッジコールする時は、ジャッジが席に来るまで手を上げ続けて欲しいです。席数が多すぎて、途中で手を下げられてしまうと誰が呼んでいたのかわからなくなってしまうためです。

●ジャッジを呼んだら落ち着いて状況を説明しましょう。
ジャッジはあなたの対戦を最初から見ているわけではありません。ですので、あなたが想像しているよりもあなたの対戦の状況を理解していません。だからこそジャッジが正しく質問に対応するためにはその場の情報が必要です。
1.誰のターンなのか
2.何をしているところなのか(カードを使ったところ・攻撃中等)
3.発生している効果等
4.何が聞きたいのか

この辺りを落ち着いてゆっくりお話しください。勿論ジャッジからも情報をプレイヤーから引き出すように努めます。

●ジャッジがした説明に納得できなかったらその部分を確認しましょう。
ジャッジが説明した内容に不明点があればすぐに指示に従わず、ジャッジにさらなる説明を求めることができます。これによりジャッジとプレイヤーの間に誤認識があったことが発覚して正しい対応をすることができるという事例も頻繁にあります。
ジャッジはフロアジャッジ⇒チームリーダー⇒ヘッドジャッジと役割があり、フロアジャッジの説明に納得できない時は上訴してチームリーダーに、それでも納得できない時はヘッドジャッジに上訴することもできます。
上の例でも説明していますが、対戦が終わった後に発覚しても結果は覆りません。その場の確認が大事です。

●ジャッジに聞くことができる内容例
■〇〇〇のカードのテキスト(コスト)を教えてください。
カードの画像を見せます。
■相手の場に〇〇〇がいます。✕✕✕を使ったらどうなりますか?
使った場合はこうなりますという説明をします。
■対戦相手の人の発言や言動が恐い(罵声、台パン等)
適切なペナルティを出して対応するので、我慢せず報告してください。

※対戦相手に聞こえないように確認することもできます。

答えられないことには答えられないとはっきり言います。困った時はまず呼んでみてください。

■荷物の管理に関するお話
自分の荷物の管理は大型大会の課題の一つです。私も地方から宿泊して参加するため、荷物は多くなりがちです。大会中に持ち運ぶのに辛い荷物、対戦中に自分で確認できない範囲の荷物は予め会場や付近のコインロッカーに預けてくることを推奨します。広い会場で荷物を持ち運ぶのに使う体力や集中力を考慮すれば、コインロッカーにかかる代金を支払う価値は十分にあると思います。
対戦中は対戦に使用するカード、プレイマット以外は鞄にしまって頂きます。(飲み物含む)
スマートフォンや電卓やメモ等を使用することはできません。

以下競技イベント運営ルールより抜粋
2.11 記録
プレイヤーはマッチの間に記録を取ってはならない。 
2.12 電子機器
トーナメントにおいて、ドラフト中、デッキ登録中、マッチ進行中には、記録を取ったり、他人と意思疎通したりできる電子機器を使ってはならない。(この例外は、対戦相手の許可を得て個人的な通話を受ける場合だけである。) 
2.13 ゲームで使用できるもの
競技イベントでは通常、プレイヤーはゲーム開始前に、使用するデッキ、超次元ゾーンと超GRゾーンに置くゲーム用のカード、《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドン X》、《滅亡の起源 零無》およびプレイマット以外のものは机の上から取り除かなければならない。また、ゲーム中に机の上にないものを使用することはできない。 
少し言い方は悪いかもしれませんが、過去に様々なカードゲームの大会で盗難が発生した事例があります。(カードゲームの大会に限った話ではありませんが。)
大切な荷物を無くしてしまったらせっかくのGPも一瞬で嫌な思い出となってしまいます。
全員がGPを楽しい思い出にできますように、御協力お願い申し上げます。


またオンラインマッチングが混む、各回戦の待ち時間が長いのでスマートフォンの充電は想像以上に早く無くなります。モバイルバッテリーはほぼ必須であると考えていいと思います。
GP会場で知り合いと別行動している時に携帯の充電が無くなったら合流するのはかなり難しいです。(経験あり。)


私からおおまかにお伝えしたいことはこのくらいになります。
個々のルール質問はtwitterで受付してますのでメッセージでお申し付けください。

私のtwitterアカウント


一緒にDMGP2023を楽しみましょう!会場でお会いできることを楽しみにお待ち申し上げます。

rengeiji 松浦 朋郎