今回は持病の話ではない。

私の母の話だ。


母は私の弟と暮らしている。弟は独身ゆえ、実家で二人暮らし。

近くには1番下の弟家族が住んでいる。


実は母のところにお金を借りにくる近所のお婆さん(Aさん)がいる。

そのAさんは何軒か貸してくれそうなお宅に目星をつけていて、順繰りに家を回ってお金を貸してくれと訪ねてくるのだ。

過去、母は気の毒に思って自分も年金生活者の80代であるのに、ほんの少しお金を貸したのだという。

それからしばらくすると当たり前のように貸してくれと度々来るようになったらしい。その後はいつも断ったらしいが、当然、貸したお金は返ってこない。

「その前にお貸ししたお金を返して」というと「ある訳ないから借りに来ているのに、ひどい!」となじるそうだ。


こういうのはトラブルの元になるから、母には絶対に人にお金は貸さないようにとキツく言った。


しかし、またそのAさんがやって来たらしい。

弟がいない時を見計らってくるから始末が悪い。

玄関でうんうん人が唸っている声が聞こえて、何かと思い玄関から外に出た母は、玄関先で転んで動かなくなっているAさんを見つけた。

「大丈夫か」と聞くと「○○さんのお宅にお金を借りに行ったけれど留守だったので、お宅に足を伸ばしたらお宅の玄関で転んでしまった」と答えたそうだ。

近所の人を呼んできて助け上げたが「歩けない」という。

「ここまで来て怪我までして、あんまりだ」とAさんはぼやいて「お金を貸して」という。

玄関でごねられても困るので、タクシーを呼んでAさんには二千円を渡し「もう2度と来ないで」と言ってタクシーに乗せたそうだ。


いやいや、このAさん、また来るでしょう?

このAさん、近くのパチンコ屋にも出入していて、店に入るところを母も目撃している。


こういうのは本当に困ったもので、家も知られており、厄介この上ない。

「なぜ一度でもお金を貸したの? 本当にトラブルの元だよ」

と言えば、母は「お気の毒だったから」と。

年金暮らしで、蓄えのようなものが殆どなく、いつも地味に節約した生活をしている母なのに。

分かるけど、対応は『行政に繋げる』が正解なんだと思うんだよね。

母の優しさが、時としてトラブルの元になる。


母は以前向かいに住んでいるお宅にも「お金を貸して」と言われてご近所だから貸したことがあったんだよね。

2ヶ月後にちゃんと返してもらったから良かったけれど、そういう他の人に貸したことがある実績が、噂としてご近所に「あそこのお宅はお金を貸してくれる」みたいな話になっているのかもしれない。

とにかく、人にお金は貸さない。これ、鉄則!


とまぁ、愚痴のようなそんな話。

今後も心配ではある。

うちの母親に何してくれてんだよっ!

ってこっちは思うけど、離れて生活しているんでね。心配だ。