どうも。バイト帰りのkenです。
コンタクトレンズが乾いてます。
卒業を間近に控えた高校3年のある日のホームルーム。
先生も含めクラス全員でドッヂボールをやる事になった。
男子も女子も担任の先生も体育館に移動。
いざ試合開始。試合開始のジャンプボールは、僕VSバスケ部キャプテン【ダイスケ】
どっちが勝ったかは……
覚えていない(確か負けた)
さて、ドッヂボールでは、女子は『きゃー』とか言って逃げ回り、その傍らで、男子は己の力を誇示すべく血眼になって闘う。
ゲーム中盤、外野でプレイしていた僕のところにボールがきた。
僕は戸愚呂120%ばりの筋力を引き出し、おもいきりボールを投げた……
ぐっ!!!?
第一犠牲者
【男子バレー部 ケン】
ボールを投げたと思いきや僕はふくらはぎに測り知れない痛みを感じ、バランスを崩しその場に倒れこんだ。
足をつったのだ。
はんぱなく痛い。場が一度変な空気になる。
体育の先生であった担任の先生が駆け寄ってきて、足を伸ばしてくれた。
が、まともに歩けない。
こうして僕は、外野から場外へ移籍した。
僕は一人コート外からみんながプレイしているのをただただ惨めな姿で眺めていた。
【なんかおれの体が貧弱みたいやん。ボール投げて足つるって。あーかっこわる。最悪やわー。】
さて、ゲームは白熱している。
女子が逃げ回る中、ジャンプボールの相手であったバスケ部キャプテン【ダイスケ】が相手の投げたボールを受け止める……
っっっ!!!?
第二犠牲者
【男子バスケ部 ダイスケ】
ボールをキャッチしたかと思うと、ダイスケは静かにボールを持ったままその場にしゃがみこんだ。その顔は痛みでゆがんでいる。
彼もまた足をつったのだ。
僕はお調子者の【ダイスケ】のことだから、最初僕をネタにしているのかと思った。
がどうやら本当に足をつったらしい。
しかし彼ははりきり、その後もぎこちないながらプレイを続けた。
(とはいえ、彼は翌日から3日間ほどまともに歩けない体になっていた。)
ゲームはいまだ白熱している。
場外で眺めている僕のそばに、外野でプレイしている野球部【トモキ】がいた。
トモキは外野から敵めがけて持ち前の強肩でボールを投げた……
う゛っっ!!?
第三犠牲者
【野球部 トモキ】
トモキはボールを投げた直後、足をピンと伸ばしたまま背中から後ろに豪快に倒れた。そしてもがいている。
担任の先生は『またか。』という感じで、もはや助けに行くことはない。三人目にもなるとクラスメイトの反応は、“驚き”や“心配”というよりも、“笑い”になっていた。第一犠牲者である僕のときと偉い違いだ。
僕は【ダイスケ】【トモキ】が足をつったのを嬉しくおもった。
【みんな足つってる。これでオレが貧弱でない事が証明できた。よかったー。】
【ケン】も【ダイスケ】も【トモキ】も、それぞれの部活を引退してからというもの、日常的に手に握るのはボールではなく、シャーペンであり、運動などほとんどしなかったのだ。
運動慣れしていない状態で、急に部活をやっているころと同じくらいのパワーを引き出そうとしたため、三人とも体が破壊されたのだ。
その後は、犠牲者を出すことなく、3年5組ドッヂボール大会は静かに幕を閉じた。