読みました
『Rain Fall』 by Barry Eisler (Signet Novel)
日系アメリカ人、John Rain(殺し屋)が主役のハードボイルド。シリーズ6作目まで出ていて、本作は1作目。
ようやく、ようやく読めた~

っていうのも、このシリーズはお友だちのMr.J (オーストリア人)が2作目の『Hard Rain』と4作目の『Killing Rain』を貸してくれたのが、そもそもの出会いだったんですね。
どんなお話かも知らず、オススメされるまま読んだら、これが面白かったんですよ~
主人公のJohn Rainは父親が日本人で、母親がアメリカ人。日本とアメリカの両方で成長したため、完全バイリンガルなのだけど、どこにも帰属意識が持てないローン・ウルフ。
そして、メイン舞台のひとつが東京。その東京の普通の街角、特に夜の東京が本当に魅力的に描かれているんです。
ストーリーもテンポよいし、ハラハラドキドキだし、キャラクターは渋いし夢中で先の2作は読んだんですよね~

しかし~っ
なんで2作目と4作目やねん

貸してもらっといてなんですが、こんな貸し方あんまりちゃう(笑)


もちろんMr.J に迫りましたけど、持ってないから仕方ないって。。。
で、私もそこで調べて発注すればよかったのですが、なんとなくシャクで(笑)ほたっといたんです。どこかでいつも気になりつつも。
そしたら、最近本屋さんで発見
しかもシリーズ1作目
。。。だけ(笑)
あ~ん、やっと、やっと出会えたねぇ~
ってんで、即買い
実はMr.J から借りた2作を読んだ時、めっちゃめちゃ気になることがあったんです。
それは。。。
Midori っていったい誰なん
って。
John Rain を巡っては、定石通り美女が必ず絡んでくるんですけど、どんな女性とベッドをシェアしても、いつもJohn の胸の奥にMidori なる女性がいるんですよね。
めっちゃ気になる~
でもわからん~
のよね、2作目以降では。John といったいどう関わった女性なんか。。。
Yamaoto という男との因縁も気になったのだけど、Midori の比ではないわ。
え~っ、Midori っていったい誰やのォォォ~~~ 

。。。という心の叫びを残したまま、月日が経っていたわけで(笑)、だから本屋さんで『Rain Fall』に出会った時はもう、嬉しくて嬉しくて。
で、読了して。。。
めちゃくちゃ満足ですっ
わかったじょ~
Midoriさん
でも切なすぎるやん
切なすぎる
泣き~
このまま終わっちゃ、絶対にいやだ~ぁああああっ

。。。って思った。
気になるでしょぉ ?Midori さん。気になった方はぜひご自分でお確かめになってね(笑)
それにしても、改めて思いましたよ。
やっぱり本は順番に読むもんですね~(笑)。
謎の女性Midori とJohn との関わりがわかった今、俄然シリーズ全部読みたくなっているワタクシ。もちろん既読の2冊も再読したいです。感動が違うはず~
ちなみにこのシリーズ、翻訳が出ています。
1作目から、『雨の牙』『雨の影』『雨の 罠 』『雨の掟』と、雨シリーズで。
日本語で読まれる方もぜひ~

。。。とはいうものの、一応洋書で読んだので、お話の面白さのほかに、表現にもちょこっと触れておきましょうね
何と言っても洋書読みの大きな楽しみは、英語の表現そのもの
私にとって洋書は最高の辞書というか、テキストなんですね。
使われている状況や表現内容が、くっきりはっきりわかっているところに、英語が飛び込んでくるんですもん。
例えば、
My guess was that Alfie had been their first meeting. (p. 55)
自分の勘ではAlfie(バーの名前)が彼らの初顔合わせだったんだろう、と言っているところ。
勘でもの言う時はこれでいいんだ。
My guess is/ was that ~.
guessの代わりにhunchも使えるよね。あ、my gut tells me that... もいいかも。。。My gut tells me they've been seeing each other for a while...うわァァ、やだやだっ
。。。なんて妄想が広がります~(笑)
あと、これとか。
“I think I've reached my limit.” Midori said. “I'm ready to call it a night.”(p.121)
これは、Midori が仲間と飲んでいて、もう飲めない、と断っているところ。こういう表現はぜひ知っとかなくちゃ。
って、こんなのがわんさかあるんですよね。しかもその表現にはべったりとそのシーンが付いてきてるから、イメージ鮮明

こういう「なるほど」表現だけじゃなくて、すっごく好きな表現にもいっぱい出会いました。
Barryさんの描く世界って、どこかメランコリーでノスタルジックで好きなんですよね

ブログのおしまいに、そんなお気に入りの箇所を、ひとつだけ抜粋しておきますね。
John が昔馴染んだ場所を再訪する場面。... the whole neighborhood was gone. そこはすっかり変わってしまって、自分の知っていた街角はもう存在しないんですね。
その辺りを歩きながら、John が感慨を語っているところです。
... I walked on, marveling at how once-pleasant memories always seemed to be rendered painful by an alchemy I could never quite comprehend. (p.291)
胸がもの悲しく締めつけられる感じを、さらっとこんなふうに書けるところが、すっごく好きなんですよね~

ということで、今日も今日とて長~~~くなってしまったブログ。〆は本の裏表紙で
映画「L.A. コンフィデンシャル」の原作者 James Ellroy さんの賛辞も出てますよ~

