ボクたちの苦しみは、どこから来るのだろうか?

それは、永遠に手にすることのできない愛、あの人しか持ちあわせていなかった愛

叫んでも愛は得られない
あの人がいないから
あの人は、もういない

失われた?
死んだ?

愛のない世界でボクは生きる

なぜ?

愛のない世界で生きなければいけないのはなぜ?
こんなにも虚しいのに・・・

愛なき世界
その中で、ボクたちは生きている
生きている、だけど・・・

ボクたちの生きている現実は、本当にリアルなのだろうか?

結局、ボクたちが信じている「リアル」は、本当のリアルじゃなくて、「イメージ」に過ぎなかった
ボクたちは、リアルな世界の住人じゃなかった

愛を失って、愛が死んで、知ってしまった本当の世界、本当のリアル

ボクたちを現実につなぎ止めていたのは愛
そして、愛を失えば、現実は、世界は崩壊する

リアルなき現実
リアルなき世界

ボクたちは、どこまでいっても、所詮は五感というインターフェースを通じてしか世界と関わることができないヴァーチャルな存在

本当の世界、本当の現実は、神のみぞ知る

結局、ボクたちは何なのだろうか?
なぜ生きているのだろうか?
何のために生きているのだろうか?
世界はなぜ、存在してるのだろうか?

ボクは誰?
ボクは何?
人生とは何?

世界がどうであろうが、ボクたちは存在している、たぶん

だけど、つらくて悲しくて孤独で寂しくて
今が耐えきれない

誰か助けて?

その声は、誰に届くのだろうか?
神か、身近な人か?

世界は、人生は、残酷だ
その残酷さに耐えられない

誰がボクを抱きしめて、キスして!

どんなに願っても欲しても得られない



そして、ボクたちは歩きだす
目的も目的地も分からず、それでも歩きだす

歩いていれば、立っていられるから
立ち止まった時がボクたちの終着駅

それまで、それまでは歩く、生きるために

たぶん生も死も、どちらも変わらない現実、リアルなんだと思う・・・

ボクたちは、虚無と存在のはざまに漂う奇跡

あぁ、もう一度会いたい・・・