【✏️グリーフケアと生きる意味 】



 人の生は、何のために生きるのかという目的、その実現のためにどうなりたいのかという道。目的のために生き方が見えてくるわけです。



人生を振り返ったり、現在.未来を考えたときに、誰と生きているのか、誰のために生きているのか、繋がり満たされる幸せを感じる中に、自己価値を求めてしまうものです。


「生きる意味」が順調なときは考えもしないのですが、死と直面したとき、生きる意味を深く考えていきます。


 もし大切な存在を失ったら…生きていく意味を持てず、何のために生きているのかと、目的価値を見出せなくなる。自分の存在が無意味なように思えてきてしまう。


この喪失によるグリーフ(悲嘆)の苦悩を、どう捉えていくのかが大事だと思います。なぜなら、苦悩は必ずしも否定的な結果を生むばかりでなく、精神性を深め、人としての成長を促すものでもあるからです。もちろん、誰しもが苦悩の持続は望みませんが、取り除くだけがケアとして適当であるとは限りません。


「いかに生きるか」と生き方を模索する。そのプロセスにもサポートしたいなと思っています。



 ともしび遺族会では、安心して気持ちを語れる場の提供を、そして参加者の気持ちや表れる想い(自己表出)を、価値判断なくあるがままに聴き受け止めていけたらと思っています。「生の立場」その人の人生の境遇を理解し、そっと背中を支えていけるように。