①パーキンソン病について
歩行障害や姿勢障害、自律神経障害が起きる疾患、脳の情報伝達物質であるドーパミンが不足するために生じると考えられ、
初老期に発症しやすく、高齢者に多い。言語は不明瞭になるが重い知的障害は起きない。
薬剤投与とリハビリテーションが大切になります。
主な症状としては、
A、振戦(しんせん) ➝ じっとしているときでも、手がふるえる
B、固縮 ➝ 筋肉が萎縮して硬くなる
C、寡動(かどう) ➝ 動作が鈍く、ゆっくりになる
D、姿勢保持障害 ➝ バランスがとりにくくなる(突進してしまう”突進歩行”もある)
②パーキンソン病関連疾患
パーキンソン病と進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症の総称。いずれも動作緩慢や歩行障害の症状があり、
介護保険制度の特定疾病、特定疾患治療研修事業(医療費助成)の対象疾患である。
③パーキンソン病の介護
薬剤により管理中心になる。難病であるため利用者が精神的に追い詰められやすいことに留意して、日常生活上の介護を行うことが大切。
介護上のポイントとして、
・医師の指示を守った服薬を支援する
・利用者をせかさずに、ゆっくりしたペースに合わせる
・転倒を防止するため、廊下や屋内を整理する
・便秘や立ちくらみに注意する
・明るい気持ちで日常生活を営めるように支援する