心理学者デシという方と、同じく心理学者のレッパーという方が、

 

実験により明らかにした効果を「アンダーマイニング効果」と呼びます。

 

内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、

 

意欲が低下するという現象を指します。

 

例を挙げると、

 

好きで絵を描いた報酬としてお菓子を与えると、

 

次からお菓子がないと絵を描こうとしなくなってしまう。

 

なんてことがあります。

 

 

何でも、報酬を与えれば良いというわけではありません。

 

現代社会では、お金という報酬は確かに大切ですが、

 

これが”当たり前化”してしまうと、すべてにお金が発生してしまう世の中に向かおうとしています。

 

 

何となく、

 

すべてお金だけの外発的動機づけになってしまったら、

 

人間がロボットのように近づく感覚を持つのは私だけなのかもしれませんが…

 

「お金以外の報酬」も考える必要性があると福祉分野では考えられています。

 

 

内発的動機づけという、自身のモチベーションが薄くなると、

 

もしかしたら幸福感も今を生きる瞬間には得られることが難しいのかもしれません。