①思考

 

物事を論理的に考える心の機能。

 

絵や音楽を見聞きした時、

 

「この作品はいつごろ、どのような背景でつくられた物なのだろう?」

 

「この作者は、何を伝えたいのだろう?」

 

と考える心の働きで、理屈で考えるタイプの人です。

 

 

②感情

 

「好き・嫌い」で物事を判断する心の働きです。

 

自分自身がその対象を好きか嫌いかで判断する傾向にあり、

 

仕事でも食べ物でも、すべてに該当します。

 

ユング曰く、思考とは正反対の機能であり、感情が優位に機能する人は、

 

思考のコントロールが苦手。

 

反対に思考が優位であれば、感情のコントロールが苦手とのことです。

 

 

③感覚

 

物事を「あるがままに、そのまま」を感じる機能です。

 

感情でも思考でもなく、その対象がどうなっているのかを精密な部分まで感じとる機能がこれに該当し、

 

現実的な判断能力を有しているタイプと言えます。

 

 

④直観

 

「ひらめき」や「思い付き」です。

 

絵を見ながら、「これは何かに対するメッセージかもしれない」や、

 

「この先〇〇はこうなるかもしれない」とポッと頭に浮かびやすい人です。

 

ユング曰く、感覚とは正反対の機能であり、直観が優位であれば物事の緻密な面を捉えることは難しく、

 

感覚が優位であれば、物事の本質をつかむのは難しいといった見方です。

 

 

心という字は4画でできています。

 

もしかしたら、思考・感情・感覚・直観の4つがバランスをなして心と呼ぶのかもしれません。

 

生活環境や、生まれた気質で、4つの機能のうち、どれが優先的に働くかで、その人の傾向を見ることを、

 

心理学者のユングという方が考えた理論だそうです。