いつもお世話になります、ぐりっど洛西のKと申します。

 

普段、仕事をこなしていると、高齢者やその家族様、あるいはそれに携わるスタッフの様々な「感情」の変化を見て聴いて、そして感じることが多々あります。

 

よく福祉関係のお仕事をされている方の間では、

 

「アンビバレンス」

 

という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

 

おそらく、日本語でいうと「愛憎一体」が近い言葉にあたると思われます。

 

「アンビバレンス」は「両面価値感情」と言い、対立する2つの感情が一緒に混在している状態です。

 

高齢者や家族様が、優しく振舞ってくださっていても、腹のうちは怒りに満ちている。

 

すごく感情的になっているけれど、心の中はそれだけ相手を思いやっている。

 

これが人の感情だと私は思っています。

 

仕事上で、表情や声でその方の感情を判断する時、

 

その反対の感情も抱いていることが多いと、私は判断することが多いです。

 

いつも丁寧で、きちんとしているご家族様。

 

その背景には本人様をお世話する上で「嫌だ」という気持ちも抱えている可能性があるということ。

 

「好きと嫌いは背中合わせ」と私は提言しています。

 

人は多面性があります。

 

その感情をくみ取って、その人を理解しながら「しんどい」と思っているところを軽くすることが、

 

福祉の仕事です。