夜分恐れ入ります、ぐりっど洛西のKです。

少し前に、介護関係の研修で日本を回っている方とお話しする機会があり、

その時に彼が話していたのは、

「介護関係の書店を見ると、半分以上が“加算”や“法律”や“試験対策”といったものが半分以上を占めている」

といった内容でした。

時々私も、書店や図書館にて介護関係をパラパラをみて回ることがあります。


また書店の話とは別に、

デイサービスや、施設関係の職員さんからよく、

「どうしたら良いですか?」

というフレーズは多い。

介護業務の対応を求める声は多いのに、手元にある教科書には答えはなかなか見つからない。

教える側が、教えてほしいことへのニーズをうまく捉えられていないこと。

なかなか致命的なことだと思います。

研修講師や、上司である教育係の方は「教える、育てる」ということを原稿用紙に説明するという命題で、

幾人かの思考を見聞させて頂きましたが、そこには普段仕事でよくよく癖になっているはずの、

利用者本位という相手軸に立った視点が弱いような気がしました。

よく介護は“人手不足”と口癖になっていますが、

本当にそれだけでしょうか?

多分、私は人手が充足しても、介護を教える方々が新しく働く方のニーズを理解してないと、

すぐ辞める。

人手不足の原因はあなたですね。

と、私は時にストレートに当人へ伝えることもありますが、

的外れな見解ではないと思っています。


人手不足の前に、職員の思慮不足、なのではないでしょうか。

「どうすれば良いですか?」

と、職員に言われてるようなら、そこの事業所の上司が恥ずかしい。
と、少し考えれば分かると思います。

この方は、良い環境で働いていて、教えるだけでなく“育てられている”のだなと思う方は、

「私は◯◯ですが、△△さんはどう思われてますか?」

と自身の考えや方法を提示し、加えて意見も求めてこられます。

育てられている方は、自身の考えや行動を率先してやる方が多い。
多分、やらされているのではなくやりたいからそうしてるんだと、

初対面でも、5分程お話したら感じる部分です。


介護関係の書店、という一つの話題から、

私は今の介護福祉に対する課題を思案しておりました。