夜分遅くに恐れ入ります。
ぐりっど洛西のKです。

高齢介護では、“高齢者の生活をどう支えるか”という考え方です。

支えるのであって、してあげる。とはまた意味合いが違ってきます。

今、介護では口酸っぱいくらいにこのことを話してる方がたくさんいらしてます。

介護のお仕事をされている方に、

「介護ってどんな仕事?」と訊いてみてください。

高齢者のお風呂、着替え、食事、排泄、歩行といった身体面のお手伝いと、
また掃除、洗濯、買い物といった生活面のお手伝いを細かくお話してくださる介護の方が多いと思います。

私含む、介護の仕事をされている方は、

上記の身体面のお手伝い=身体援助、生活面のお手伝い=生活援助と共通して呼んでます。

この身体援助、生活支援の2つの用語は特に、「訪問介護」のお仕事では頻繁に出てきたり、仕事の重要なポイントになるので、もしよろしければ皆様憶えて頂けると嬉しいです。

しかし、今日お伝えしたいことは、その仕事よりもっと手前の高齢者の生活を支援するって何?

の部分に焦点をあてたいです。

生活支援=できないことのお手伝い

こう考える介護者の方は多いです。

間違いじゃありません。

以下、私の視点でいう支援の形になります。

以前の日記にも挙げた「どうしたい?」の本人希望を軸に、

今あるその方の生活を見つめ直します。

私が思う生活とは、“生きる”と“活きる”です。

食事やお風呂、またお薬が必要な方等の医療。肉体が元気である状態を助けるのは“生きる”です。

医師や看護師の医療チームがこの“生きる”の土台を大きく支えるお仕事で、介護者も勿論、身近なお風呂や食事の細かい動作が1人ではできない方を手伝うので“生きる”支援をしています。

では、もう一つの“活きる”ってどういうものなのでしょうか?

それが、その人が「どうしたいか?」に繋がるしたいことです。

人は、これが「できる」ことで活きいきとする、心が元気であるのが“活きる”ということだと私は説きます。

この“活きる”は、医療メンバーが提供できるでしょうか?

私は、この“活きる”を支えることがケアマネジャーとしての仕事でもあり、それ以上に介護者の方が1番近くで提供できる支援だと考えています。

会話やレクリエーション、介助の中の一瞬間。

そんな時間の中で、その方が“やりたい”を思うことに意識を向けて、

きっかけをつくっては、そこに楽しめる時間をつくっていけることが“活きる”ことだと思っています。

介護の仕事って何ですか?と問われたら、

私は上に書いたように、“生きる”と“活きる”の2つが揃って生活支援であることをお話しています。

介護のお仕事をしている方へ

どうか、身体援助や生活援助とともに、

ふとした会話やレクリエーション、遊びでも構いません。

その人が“活きている”というきっかけを見つけて支えてくださいませ。