いつもお世話になります、ぐりっど洛西のKです。
介護の仕事だけでなく、人と関わる仕事において、”お客様”や”利用者様””患者様””クライアント”等、
何かをしてもらう対象の方の呼び方がありますが、
日々仕事をしている中で、「難しい」という言葉が働き手の方から口癖のように受け取ります。
教科書等にも、「この仕事は答えがない」と記載されています。
私からすると、「答えがなきゃ、間違いもないよね」と思うのですが、
実際、介護や人と接する現場において、「〇〇はダメ」「△△はダメ」と色んな”タブー”が多い感触を持ちます。
そんな難しく考えなくても良いと、実際介護を経験してきた私は思います。
この仕事、答えがないから色んな方がその答えを求めて統一ないものをつくってしまうんです。
それが、よく現場で言う「対人関係」という理由による離職原因の一つ。と挙げておきます。
土台はシンプルで良いんです。
対象者(私の仕事で言う”利用者”)は「~どうしたいのか」と一言最初に投げかける。
そこから、色んな意見が出ても良いと思っています。
今まで、介護現場でいろんな職員さんの”タブー”を「なぜそれがダメなんですか?」とよくよく聴いていくと、
その職員さんの主観であることが、いくつかありました。
まず、利用者様がどうしたいか。これを関わる方が全員知るべきだと思っています。
それが、対人援助の仕事です。
必ずしも、ケアマネさんが確認しなくても良いんです。介護者さんでも良いし、家族でも良い。本人が話すのは全然OKですし、医師や新人の職員が確認しても良い。
その「〇〇したい」が介護でいう正解に近いものであって、そこから答えをさがすというより、答えを「つくる」という感覚でこの仕事が形成されている、と私は感じます。
これを本人希望(意向)と呼んでいます。
まずは、これをキーワードにしましょう。
これが全員チームで共有していれば、意見がぶつけっても、本人は置き去りにならないと思うんです。
よく介護現場では、「置き去り」という言葉を使います。
職員間の主観で意見が相違している時に、本人希望がなくなっている場合のことが意外とよくあります。
医師でもベテランの介護者の方でも、「置き去り」はよくしてしまいます。
なので、ふと今働いている方で、悩んでいる件があったとき、
「その人はどうしたいのか?」をキーワードに、そして土台にして頂ければと、強く願います。
ちなみに、たとえ新人の方が「置き去り」に気付いて、ベテランの方がそれを起こしていたとしたら、
別に強く指摘して良いと私は思います。というより、私はよくよく目上の方でも指摘しています。
そして、この人は「こうしたい」と理解して、そして適格に本人希望を伝えることができる方が、
対人援助の仕事をされている方です。