こんにちは、グリダ美容外科です。
胸の美容手術は、単にインプラントを入れるだけで終わるものではありません。
インプラントが体の構造と調和し、長期的に安定した位置を保つことが非常に重要です。
しかし、手術中の剥離範囲やインプラントの選択、そして術後の管理が適切に行われない場合、
思わぬ合併症につながることがあります。
今回は、大胸筋が上方へ巻き上がるように崩れ、
その結果インプラントが下へ滑り落ちてしまった患者様の胸の再手術ケースについてお話しします。
多くの方が経験しやすい問題であり、参考になれば幸いです。
■ 患者様の状態:大胸筋の過剥離 + ボトミングアウト
● 手術前の状況
患者様は他院で豊胸手術を受けられていましたが、その際、大胸筋の起始部が過度に剥離されていました。
その結果、インプラントを筋肉がしっかり支えられず、下方向へ落ち込み「ボトミングアウト」が生じていました。
もともと肋骨・胸郭にしっかり付着しているべき筋肉が上に巻き上がってしまい、
本来の位置を失っている状態です。筋肉が支えとして機能しないため、
インプラントは自重に耐えられず下へとずれてしまいます。
このまま放置すると、変形が進むだけでなく、左右差、痛み、皮膚の伸びなど二次的な問題が生じるため、
早期の正確な修正手術が必要と判断しました。
■ 手術方法:大胸筋の再固定 + カプセル除去 + 新しい下縁ラインの再形成
カウンセリングの結果、患者様は再手術を決断されました。
今回の手術の目的は、単なるインプラントの入れ替えではなく、
-
崩れた大胸筋の位置を元に戻す
-
ボトミングアウトを修正する
-
インプラントが安定して収まるスペースを再構築する
ことでした.
1. 既存の切開痕を利用
以前の手術で用いられた乳房下縁の切開部をそのまま活用し、追加の傷を作らずにアプローチしました。
2. インプラント除去と肥厚したカプセルの切除
まず既存のインプラントを安全に取り出し、硬く変化したカプセルを除去。
再手術では、不要なカプセルを取り除くことが基本です。
3. 大胸筋の再固定(最重要ポイント)
上に巻き上がった大胸筋を本来の位置へ戻し、強固に縫合して固定しました。
筋肉が正しく固定されて初めて、インプラントが安定します。
4. 上部スペースの確保 + 外側の胸郭幅を調整
上部はカプセルを除去しながら適切に拡張し、新しいスペースを形成。
外側は必要以上に広がっていた部分を縫縮し、胸の輪郭を整えました.
5. ボトミングアウト修正 & 新しい下縁ラインの形成
伸びてしまった下部組織を上へ引き上げて縫合し、
インプラントがこれ以上落ちないよう、新しい下縁(インフラママリー 폴드)を再構築しました。
これにより、インプラントが安定して保持されるようになります。
■ 術後の期待できる効果
手術後、崩れていた大胸筋は本来の位置に戻り、胸の上部ラインも自然に回復しました。
下へ落ちていたインプラントも、新しく形成した下縁でしっかりと支えられるようになり、
全体的な胸のバランスが改善されました。
また、患者様が最も気にされていた不安定な動きやボトミングアウトも修正され、
日常での不快感が大幅に軽減されることが期待されます。
■ こうした問題が起こる主な原因
-
手術時の過剥離 → 支えが弱まり筋肉が本来の位置からずれる
-
下縁ラインの過度な拡張 → インプラントが落ちるスペースが生じる
-
大きすぎるインプラント使用 → 組織が耐えられず下垂
-
皮膚・組織の弾力不足 → 薄い皮膚や弱い下部組織は伸びやすい
初回手術では、患者様の体型・組織状態を十分に考慮し、
インプラントの大きさ・位置・剥離範囲を正しく設定することが非常に重要です。
■ 最後に
胸の再手術は、単なるインプラント交換ではありません。
特に大胸筋の崩れやボトミングアウトがある場合、正確な解剖学的理解と高い修復技術が求められます。
今回のケースのように、原因を正確に診断し、筋肉を本来の位置へ戻し、
下縁ラインを再形成することで、安定した美しい胸のラインを取り戻すことができます。
胸の施術をご検討されている方は、必ず経験豊富な専門医との個別カウンセリングを受け、
ご自身に適した方法を選択されることをおすすめします。
本記事は情報提供を目的としており、
「医療広告法 第56条第1項」を遵守して作成しております。
当院で使用されるすべてのモデル画像および撮影物は、事前の同意を得て活用しております。
お問い合わせ、申請は公式LINEにて![]()
あなたの美しさを描くグリダ美容外科
★韓国内からの日本専用電話 : 010-9532-7505
★住所 : ソウル 江南区 江南道 408 YBMビル 12階
(カンナム駅11番出口の前)





