その晩は
異常な風が吹き乱れていた
激しい風の音
ガタッ、ガタガタッ
揺さぶられるドア
打って変わって
ヒト気は少なく
店はある意味、静けさの中にあった
いつもなら
営業が終わると疲れて居眠りしてしまい
朝を迎える事も
しかし
その日は昼間から
必ず家に帰る事を公言していた
これだけ人が少ないと
店の片付けもスムーズに終わり
時計は深夜2時を少し回ったあたりだった
あまりの風の強さに
少しだけ休憩してから帰ろうと
近くの自販機で缶コーヒーを買い
ソファに座り
煙草に火をつける
いつものように
急激に眠気が襲ってきた…
ダメだ…
帰らなきゃ…
ぼんやりと開いた目
意思とは相反して遠のいて行く意識
突然
首を圧迫されるような息苦しさを感じ
次の瞬間から急激に吐き気が…
うぅ…
苦しいな…
気持ち悪くなってきたし
風邪ひいたかな…
帰らなきゃ…
必死に目を開けた
その瞬間…
ソファの向かい側の窓の外に
真っ黒な先の尖った布切れのようなものが
フワァ~っと
上に上がっていくのが見えた
??
…??
なんだ今の?
例の鳥肌が全身を多い
直感的に絶対に眠ってはいけないっ
なにか身の危険のようなものを強く感じた
寝てしまったら二度と目覚めない
冷たくなった自分のイメージが浮かんだ
それでも
急激な眠気は
意識を遠のかせていく…
ダメだ…
絶対、眠っちゃダメだ…
気持ち悪い…
苦しい…
振り絞るかのように
また目を開けた
すると…
また窓の外に
得体の知れない真っ黒な何かが…
フワァ~
っと上がっていった…
ヤバいな…
一生懸命
父方の祖父の事を考えた
生前、自分の事を可愛がってくれた祖父
何かとして危険を感じた時に
脳裏に浮かぶのはいつも祖父の顔だったからだ
祖父が生前していた仕事のこと
祖父の夢
そんな事を考えていた
安らぎを感じたからか
一瞬
完全に眠りに落ちてしまった
次の瞬間…
ぐわ゛ぁっはぁっはぁ゛…
黒くて低い
笑い声が
頭の中に響いてきた
明らかに耳ではなく
それは頭の中に響いていた
「わぁぁぁぁあっ!!」
驚いて飛び起きた
何だ!?
今の声…
鳥肌が全身を覆っている
まずいな…
何かヤバいな…
恐怖心が増幅していく中
半面
そんなわけない
何でもないだろ…
それを信じようとしない自分もいる
気持ちを落ち着かせようと
カウンターの中に入り
PCを立ち上げた
調べたいことがあったのを
思い出したからだ
PCに向かい
検索ワードを打ち込む
すると…
サァァァァァ…
画面が上から暗くなり
「問題が発生しました
PCをシャットダウンしてください」
というようなメッセージが…
??
PCも使えないの??
「わかったよ!!
帰るよっ!!
俺じゃないからっ!」
得体の知れない存在を近くに感じ
1人きりの店内で
大きな声で叫んでいた
ふと
時計を見る
2:17
ずいぶんと時間が経ったように感じていたのに
わずか数分の出来事だった
何かおかしいぞ…
急いで身支度をして
店を出た
外は依然として突風が吹いている
246、青山トンネルを越えたところで
ものすごい突風に見舞われた
立ちこぎでも前に進まない…
「だから、帰るからっ
ヒト間違いだよ!!
俺じゃないからっ!!」
また大きな声で叫んでいた
人通りはもちろん
車もほとんど走っていない
南平台の交差点の手前
バタバタ
バタバタ、バタバタっ
布切れがはためく音が
すぐ後ろから聞こえてきた
車は走っていない
のぼりのようなものが
近くにあったわけでもない
何かが
ついてきている…
それが効果的なのかどうか
考える余裕なんてなかった
すがるように
大きな声で
念仏を唱えた
「俺じゃないからなっ
ヒト間違いだぞっ!!」
何度も何度も
念仏を唱えた
池尻の坂を下りきったあたりから
息苦しさと吐き気が
和らいで行くのに気がついた
?
少し楽になってきたかな…
しかし心の中の恐怖心は消えない…
とにかく
人の多い場所に行こう
三軒茶屋のTSUTAYAに寄り
どうでもいい本を読み
蛍光灯の明るさと
人の気配に
少し癒された
家にたどり着くと
家には安心感があった
大丈夫そうだ…
ひどく疲れたのか
気が付いたら
朝を迎えていた
何だったんだろう…
目覚めても
あの感覚は忘れていなかった
異常な風が吹き乱れていた
激しい風の音
ガタッ、ガタガタッ
揺さぶられるドア
打って変わって
ヒト気は少なく
店はある意味、静けさの中にあった
いつもなら
営業が終わると疲れて居眠りしてしまい
朝を迎える事も
しかし
その日は昼間から
必ず家に帰る事を公言していた
これだけ人が少ないと
店の片付けもスムーズに終わり
時計は深夜2時を少し回ったあたりだった
あまりの風の強さに
少しだけ休憩してから帰ろうと
近くの自販機で缶コーヒーを買い
ソファに座り
煙草に火をつける
いつものように
急激に眠気が襲ってきた…
ダメだ…
帰らなきゃ…
ぼんやりと開いた目
意思とは相反して遠のいて行く意識
突然
首を圧迫されるような息苦しさを感じ
次の瞬間から急激に吐き気が…
うぅ…
苦しいな…
気持ち悪くなってきたし
風邪ひいたかな…
帰らなきゃ…
必死に目を開けた
その瞬間…
ソファの向かい側の窓の外に
真っ黒な先の尖った布切れのようなものが
フワァ~っと
上に上がっていくのが見えた
??
…??
なんだ今の?
例の鳥肌が全身を多い
直感的に絶対に眠ってはいけないっ
なにか身の危険のようなものを強く感じた
寝てしまったら二度と目覚めない
冷たくなった自分のイメージが浮かんだ
それでも
急激な眠気は
意識を遠のかせていく…
ダメだ…
絶対、眠っちゃダメだ…
気持ち悪い…
苦しい…
振り絞るかのように
また目を開けた
すると…
また窓の外に
得体の知れない真っ黒な何かが…
フワァ~
っと上がっていった…
ヤバいな…
一生懸命
父方の祖父の事を考えた
生前、自分の事を可愛がってくれた祖父
何かとして危険を感じた時に
脳裏に浮かぶのはいつも祖父の顔だったからだ
祖父が生前していた仕事のこと
祖父の夢
そんな事を考えていた
安らぎを感じたからか
一瞬
完全に眠りに落ちてしまった
次の瞬間…
ぐわ゛ぁっはぁっはぁ゛…
黒くて低い
笑い声が
頭の中に響いてきた
明らかに耳ではなく
それは頭の中に響いていた
「わぁぁぁぁあっ!!」
驚いて飛び起きた
何だ!?
今の声…
鳥肌が全身を覆っている
まずいな…
何かヤバいな…
恐怖心が増幅していく中
半面
そんなわけない
何でもないだろ…
それを信じようとしない自分もいる
気持ちを落ち着かせようと
カウンターの中に入り
PCを立ち上げた
調べたいことがあったのを
思い出したからだ
PCに向かい
検索ワードを打ち込む
すると…
サァァァァァ…
画面が上から暗くなり
「問題が発生しました
PCをシャットダウンしてください」
というようなメッセージが…
??
PCも使えないの??
「わかったよ!!
帰るよっ!!
俺じゃないからっ!」
得体の知れない存在を近くに感じ
1人きりの店内で
大きな声で叫んでいた
ふと
時計を見る
2:17
ずいぶんと時間が経ったように感じていたのに
わずか数分の出来事だった
何かおかしいぞ…
急いで身支度をして
店を出た
外は依然として突風が吹いている
246、青山トンネルを越えたところで
ものすごい突風に見舞われた
立ちこぎでも前に進まない…
「だから、帰るからっ
ヒト間違いだよ!!
俺じゃないからっ!!」
また大きな声で叫んでいた
人通りはもちろん
車もほとんど走っていない
南平台の交差点の手前
バタバタ
バタバタ、バタバタっ
布切れがはためく音が
すぐ後ろから聞こえてきた
車は走っていない
のぼりのようなものが
近くにあったわけでもない
何かが
ついてきている…
それが効果的なのかどうか
考える余裕なんてなかった
すがるように
大きな声で
念仏を唱えた
「俺じゃないからなっ
ヒト間違いだぞっ!!」
何度も何度も
念仏を唱えた
池尻の坂を下りきったあたりから
息苦しさと吐き気が
和らいで行くのに気がついた
?
少し楽になってきたかな…
しかし心の中の恐怖心は消えない…
とにかく
人の多い場所に行こう
三軒茶屋のTSUTAYAに寄り
どうでもいい本を読み
蛍光灯の明るさと
人の気配に
少し癒された
家にたどり着くと
家には安心感があった
大丈夫そうだ…
ひどく疲れたのか
気が付いたら
朝を迎えていた
何だったんだろう…
目覚めても
あの感覚は忘れていなかった