二学期末考査
スクールカウンセリングに行った時、
会えるときは担任がたまったプリントを渡してくれる。
いつもは、ほぼ、中を見ることは無い。
が、
今回もらった封筒。
ふと、中身を見たくなった。
中身のほとんどが、期末考査の問題と解答、解説、冬休みの宿題だった。
数学の進捗をみてみたかったのもある。
今思うと、不登校の神様がそうさせたのかも知れない。
でも、中身を見て、まず思った。
見るんじゃなかった、、、、。
わかってはいた。
頭ではわかってた。
息子が通ってた半年の間でも、
かなりのスピードで進んでた授業。
1年半も学校へ行ってない息子。
1年半もの間、ゲームしかしてこなかった息子。
到底、その穴を埋めることはできないであろうと。
頭ではわかっていたけれど、
心の何処かで、まだ本気になればなんとかなるんじゃないか??
と言う気持ちが、きっとあったのだと思う。
だからこそ、進路選択に一度は諦めていた内部進学も一応、入れていた。
家庭教師のお姉さん先生の数学の授業を、物足りないと拒否った息子。
そんな息子のモチベーションを満足させることができるのは、今の学校の数学しかないんじゃ無いか?という考えが浮かんだのも理由の1つである。(同レベルの高校受験は無理だろう)
でも、今回、
期末考査の数々を見て、そんな考えは吹き飛んだ。
冗談ではなく、身体が震え、知らずと涙が出ていた。
無理だ、、、、。
もはや、この穴は埋められない。
一つ一つの教科、
それはもしかしたら、なんとかなりそうな物もある。
数学2科目のうち、片方は、[確率]だった。
私は短大(当時)附属の私立高校出身。進学校では無かったが、短大には進まない進学クラスに所属していた。私立だったからか、2年生から文理の選択があり、受ける授業が違った。
私は文系世界史を選択したため、数2は必須だったけど、[確率・統計]はやってない。
って事は、今、息子の学校の進度は高校2年レベルって事かな?と思う。
数学だけでなく、ほぼ、全ての科目がきっとそうなんだろう。
親の欲目ではあるが、
数学はきっとなんとかなる。
理系科目も、一つ一つならなんとかなるかも知れない。
でも、一つだけ追いつくだけじゃダメだ。
主要5教科だけでも11科目(英語2数学2国語2理科3社会2)、更に副教科。
レベルも半端ないこの科目全ての穴を埋められる訳が無い。
もちろん、全てを理解する必要はないだろう。
例えば、
今回のプリントに物理の期末考査の解説が入っていたが、そこに、テスト結果の素点の分布図グラフが載っていた。
今回は105点満点の物理のテスト。
0から20点の範囲にもけっこうな人数がいる。
上位10点の人数よりもはるかに多い。
棒グラフの左側の人数の方が右側の人数よりはるかに多い。
おそらく、けっこうな科目がそんな感じなんだろう。
ものすごくデキる人、がいる反面、
なかなかついていくだけで精一杯の人も多いのだと思う。
きちんと学校に行って授業を受けていると思われる(少なくともテストは受けてる)生徒たちでそんな感じなのに、
1年半も何もしていない息子が、左端のグループにすら追いつくことは難しいだろう。
上にも書いたが、
その科目だけ追いつこう!
と本気だせば、あと1年あれば数学とあと2〜3科目くらいならなんとかなるかも知れない。
それでも、それは、今から息子が本気になれば!!
と言う、ほぼ、0に近い可能性に掛けた場合だけど。
でも、例え、その0に近い可能性が実現したとて、
残る8科目までは手を出す時間も能力も無いだろう。
中学卒業まではまだ1年あるけれど、
内部進学基準は、3年の二学期中間までの成績で決まる。
もちろん、まぁまぁ、成績が悪くてもよほどでない限りは進学できる基準だと聞いている。
でも、その、よほどでない基準を満たそうと思っても、最低限、授業をちゃんと受けていないと無理だろう。
なにせ、不登校でなくとも、学年で10名ほどが毎年高校へは内部進学していないのだから。
万が一、奇跡的に息子が本気を出したとて、
学校に戻るとその現実に打ちのめされるだけだ。
ただでさえ地に落ちている自己肯定感が、
完膚なきまで打ちのめされることになるだろう。
二度と這い上がれない位に、、、。
そうなったら、今度は息子の鬱な考えどころではなく、
現実的に息子の人生は終わるかも知れない。
そんな現実を思い知らされた。
きっと不登校の神様がそうさせてくれたんだ。
現実を知れ!!と
身体の震えと涙が止まった頃には、
内部進学は諦めよう!
と心に決めた。
それにしても、
高校受験で入ってくる十数人、
入学前に補習があるとは聞いてるが、
普通の公立中学との差を埋めるには、
かなりの努力が必要だろう。
塾に行ってたとしても、受験勉強メインで先取りはそこまでしてないはず。
入学前から入学後も、かなりの努力が課せられるはず。
その “努力” ができる子だけが合格できるような入学試験なのかな??
例え息子が全ての科目で公立中学の範囲をカバーできたとしても、
この “努力” は息子には無理だ。
無理だから不登校になったと言っても過言では無い。
この持って生まれた性質は変えられない。
地頭の先にある、“努力”
息子に足りなかったもの。
不登校だった生徒が内部進学を選んだ場合、
中学以上に必ず必要になってくる。
それが、今回、嫌というほど分かった。
息子が少しでも内部進学を考える前で良かったのかも知れない。
だからこそ、今、不登校の神様が封筒の中身をみさせてくれたんだ!!

