「2ちゃんねる」への削除要請9割減 上期、ネット違法情報で
警察庁から委託を受けてインターネット上の犯罪に関する情報を監視している民間団体が今年上半期(1~6月)、総合掲示板「2ちゃんねる」に削除を要請
した違法情報は311件で、前年同期(3122件)の約10%に大幅減少したことが11日、分かった。同庁は「自主的に削除するケースが増えた可能性がある」とみるが、要請に応じた削除率はなお低く、悪質事案には厳正な対処を続ける。
by日本経済新聞WEB版
ここから続く記事をまとめると
・情報を監視しているのはインターネット・ホットラインセンター。
・今年上半期の削除要請したのはネット全体で6,887件。うち88.8%が削除された。
・6,887件のうち「わいせつ関連」60%、「違法薬物関連」17.5%
・2ちゃんねるに限ると311件の削除要請に対して44.3%が削除。
・昨年、違法薬物のの売買を2ちゃんねるに書き込みした50代の男性が逮捕された。
・警察庁は昨年11月以降にこの書き込みを放置したとして、「管理人担当」の全国10か所を家宅捜索した。
・警察庁長官は今年5月に、「違法情報と知りながら放置し、犯罪をほう助しているとみられる悪質なサイトには、刑事責任の追及も含めて必要な措置を講じる」とコメントしている。
この記事で気になったポイントは2点です。
①情報を監視しているという民間団体
「インターネット・ホットラインセンター」 とは何者か。
②2ちゃんるへの削除要請が9割も減ったのはなぜか。
(記事のように自主的に削除とは考えにくい)
カカッと調べた範囲での答え(ウィキペディアも使ったので話半分でお読みください)
①財団法人インターネット協会が運営。協会は予算の83.5%が国の財源で賄われている。
センター分の予算(1億5,900万円)は100%が国庫から供出。
基本的には一般の通報によって、情報を集めて、当該サイトへ削除依頼。
および場合によっては警察庁に通報。
※参考サイト
インターネット協会内収支予算書 http://www.iajapan.org/disclosure/H24yosan.pdf
ウィキペディアhttp://goo.gl/5vp6a
②私の推測です。
一、センターに通報しても無意味だと感じる人が多かった。
…なぜかというと、昨年に「2ちゃんねるは削除要請を無視している」とマスコミが一斉に報道した際にセンターが2ちゃんねる側の「削除のガイドライン」に従わない方法で削除要請のメールを5,000通送っていたことがばれたからです。当時、「いくらなんでもお役所仕事すぎるだろ!」と話題になりました。
※参考サイト
ガジェット通信【消えた削除依頼】2ちゃんねるが警察からの削除依頼を無視しているというのは本当か
一、センターのサボり
…センターの人員が10人に満たない数で運営しているので対処しきれなかったのかな、と感じました。
サボりは言い過ぎかも知れませんが、監視する部署がないようでした。
最後に…日経の記事は、ネット全体と2ちゃんねるを混同させるような書き方でしたね。