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なんとなくぼちぼち

黄色い絨毯が敷き詰められた部屋の中、待合室のような場所で私はあぐらをかいている。
待合室の向こうのちょっと大きめな部屋の中央には、大きな赤茶色の木枠窓。

その大きな窓から見える景色が凄い。雪が積もった大山脈だ。

あれはヒマラヤだ!
そう直感した。
そして、吸い込まれそうな群青色の空が見えた。

迫力のある美しすぎる景色にボーセンとしていると、
誰かが私の横を通り過ぎていったり、椅子に座ったりする人も見えた。

部屋の中がガヤガヤして、なんだろう?? と思ったとたん、絨毯の上に座っている私に挨拶をしてくれた人がいた。

その人の姿を見たとたん、ぶるぶると震えるほどの感動と感激 !  声を発する事もできないほどの驚き、そして涙。


あの人にもう一度会いたい。
あの夢は一体なんだったのだろう…


金色の袈裟、若そうな僧が立っていた。
光輝くオーラに包まれて、偉大で優しいぬくもりを感じたのだ。