第十話「戻るためには」
夢雪は植物たちに水やりをするのが大好きです。
といっても、ここの植物たちは自力で動けるので水やりをしなくても自分たちで水を飲むことはできます。
水やりというのは、ただの水遊びなのです。
この日はシスとクラリーがやってきました。
シスは根っこで歩くキノコです。
クラリーは四枚の葉で空を飛ぶことができる花です。
夢雪「そういえば、わたしたちってどうやったらもとの世界に戻れるの?」
シス「さあ。でも、時期がきたら戻れますよ。」
クラリー「そうそう。いつものことだし。」
夢雪「時期って? いつものことって?」
シス「この世界でいろんな交流をとって、十分成長したときが戻る時期なんですよ。きっと。」
クラリー「だから、戻る時期は毎回違うね。」
夢雪「どれくらい成長したらいいのかな?」
クラリー「さあ、そこまではわからないよ。」
成長したら戻れる。
しかし、それだけではどうしたらいいのかよくわかりません。
夢雪「どうしたら成長できるのかな?」
シス「読書などはいかがでしょうか?」
クラリー「いや、いろんなところを冒険してみた方がいいよ。」
シス「知識も大切ですよ。」
クラリー「そんなんだから頭でっかちになるんだよ。経験の方が大事だって。」
どうやら『成長』といっても、いろんな考え方があるようです。
シスは知識、クラリーは経験が大切だと思っているようです。
シス「夢雪はどう思いますか?」
クラリー「冒険の方がいいよな?」
夢雪「えっと・・・どっちも大事なんじゃないかな。」
シス&クラリー「ん~、そうかぁ。」
夢雪「本も読みたいけど、実際に探検したりとかもしたいし。」
シス「では、本が読みたくなったらいつでも声をかけてください。活きのいいのをとりそろえていますから。」
夢雪「活きのいい・・・本?」
クラリー「探検したくなったらいつでも声かけてくれよ。近くにいい火山があるんだ。」
夢雪「火山って、危ないんじゃない?」
クラリー「中心は危ないけど、近くまでなら大丈夫。暑いときとかよく涼みに行ってるし。」
夢雪「火山で・・・涼めるの?」
まだまだ未知のものだらけ。
成長して戻るのはまだまだ先のようです。
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