第九話「イメージとイメージの闘い」
夢雪と月希がペルツィにきてからというもの、いろんな生き物達が二人と遊びたがります。
異文化を持つ来訪者はかっこうの遊び相手なのです。
この日はニムタが月希とイメージバトルをして遊んでいました。
イメージバトルというのは、ある装置を使って想像したものを具現化させて闘わせる遊びのことです。
ニムタは頭だけのような姿ですが、耳を使って器用にものをつかむこともできますし、跳ねて移動することもできます。
なによりニムタは非常に想像力があり、イメージバトルではペルツィのチャンピオンなのです。
当然、この日のバトルもニムタの圧勝で終わりました。
月希「う~ん、やっぱりニムタは強いなぁ。」
ニムタ「月希は想像して形を作るところまではいいんだけど、それを維持できていないんだよ。」
月希「形をつくるだけで精一杯だよ。」
ニムタ「慣れてないからだろうね。初めてやったときはぐちゃぐちゃだったし、それを考えるとたいした進歩だよ。」
月希はイメージバトルをすぐに好きになり、時間があるとイメージの練習をしていました。
始めの頃は形をしっかり作ることさえできなかったのですが、今では形を作って動かすこともできるようになりました。
ニムタ「まだ動きが鈍いのと、堅さが足りないかな。」
月希「速く動かそうとすると形がつぶれちゃうんだよね。どうやったら堅くできるの?」
ニムタ「強く、しっかりイメージすることかな。」
月希「う~ん、ちゃんとやってるんだけどなぁ。」
ニムタ「形にこだわりすぎてるんじゃないのかな?」
月希「どういうこと?」
ニムタ「形をきれいに作ろうとすることと、強く作ろうとすることは違うんだよ。不恰好でも強いものは強い。その逆もある。」
月希「つまり、形は関係ないってこと?」
ニムタ「まったく関係ないことはないけど、堅さとは関係ないね。」
『はっきりイメージすること』と『強くイメージすること』は違う。
どうやらそういうことのようです。
ニムタ「相手のイメージに攻撃されても崩れないようにするには強くイメージしないと。」
月希「なるほど。でも、強くイメージするのって難しいよね。」
ニムタ「集中し続けないといけないからね。」
イメージバトルをやり始めて間もない月希。
まだまだニムタには勝てそうにありません。
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