前回の記事では、不登校の理由として一番多いのが「なんとなく行きたくない」だとお話しました。これは私が関わってきた子どもたちに多く見られる傾向ですが、もちろん一人ひとりに違う理由があります🍀
では、なぜ「なんとなく行きたくない」と感じる子が多いのでしょうか🤔💭
文科省の調査から見えること📊
文部科学省が令和4年度に行った調査では、不登校の要因として最も多かったのが「無気力・不安」で、小中学生で約半数、高校生でも約4割を占めていました。
私はこの「無気力・不安」という言葉は、子どもたちが口にする「なんとなく行きたくない」という感覚と、とても近いものだと思っています。
つまり「理由がわからないけれど、学校に行くのがつらい」という気持ちが、数字のうえでもはっきり示されているのです📖✨
学校という環境と五感の敏感さ👂👀💡
学校という場所を思い浮かべてください。
静かな廊下に響く足音👣、黒板のチョークの音✏️、突然鳴るチャイム🔔、蛍光灯の光💡、教室に入った瞬間の視線👀…。
こうした日常の風景も、五感が敏感な子どもにとっては大きなストレスになることがあります。
・👂 聴覚が敏感な子 → 足音やチョークの音がうるさく感じたり、ひそひそ話を「自分のことでは?」と不安に思ったり。
・👀 視覚が敏感な子 → 視線や蛍光灯の光に強い刺激を受け、人前で教科書を読むのもつらい。
・その他の感覚も、日常の小さな刺激に過剰に反応してしまう💦
こうした特徴をもつ子どもたちの中には、発達障害やそのグレーゾーンにあたる子も多くいます。でも私は、それを「障害」というより「感覚が鋭い」「こだわりが強い」という個性だと考えたいのです🌟
学校で感じる息苦しさ😔🏫
学校は「平均的であること」を前提にして動いている場です。
だからこそ、こだわりや敏感さを持った子どもにとっては、こんな負担が生まれます。
・📚 興味のない授業を50分間座って受け続けることの苦痛
・⏰ 授業が時間通りに終わらず、先の見通しが持てない不安
・🤝 「自由な時間」であるはずの休み時間に、誰と過ごすか悩むストレス
・🎮 遊びの誘いを断れず、そもそも友達関係に馴染めない息苦しさ
その積み重ねが「なんとなく行きたくない」という気持ちにつながっていくのだと思います💭
さいごに🌈
私は専門家ではありませんので医学的な解説はできません。
ただ、文科省のデータでも見えてくるように、不登校の大きな理由は「無気力・不安」といった漠然とした感覚です。
だからこそ、「理由がないから分からない」ではなく、その子が感じている小さなストレスや違和感に耳を傾けることが大切だと思っています👂💞
不登校の子どもたちを理解しようとする大人が一人でも増えることを願いながら、私自身の経験から書かせてもらいました✍️