コロナのせいで立ち会い・面会不可になった

誰のせいでもない

そんなのわかりきった事

なのに涙がとまらない

私は40越してるから

多分これが最初で最後の出産

それなのに

コロナという不可抗力により

ライフイベントを台無しにされた

それ以上に
立ち会いたくてしょうがない旦那
それを一生懸命諦めようとしてるとこみると
思わず私の涙腺が弱まる

旦那はフランス人

フランスの方田舎で産まれて育った
世界一格好いいシングルマザーに育てられ
産みのお父さんに会えずに育った

私達の間に産まれてくるのは男の子

自分の息子に自分を重ね

出産準備はもしかすると世界一細かくて、厳しいと思うくらい赤ちゃんの事を考えに考え抜いてセレクト

コロナのせいで予定されてた両親学級もなくなってしまったから

Youtubeや書籍を読みあさりパパになる勉強を独学で学ぶ姿をみてきた

赤ちゃんの心臓マッサージや
呼吸困難の時などの緊急時の対応
地震の時の対応

私が教えてもらう事は山ほどあった

中にはそういうのが嫌いな女性もいるかもだけど
私にとっては心強い

だから彼の出産立ち会い希望は
ごくごく自然な事だった

自分の息子との対面に
何度も頬を緩めて想像を膨らませてきたか

それが今週月曜日に行った産科で
「立ち会い・面会は誰であろうと不可」

そこから行き場のない怒りに翻弄され
キレて
喧嘩になって
落ち込んで
数日間話さなかった

しょうがないよと人は言うけれど
それぞれが抱えてきた人生のストーリーを
十羽ひとからげにして済ます事は
それはそれでarrogantな事だと思う

彼は実の父親に会わせてもらえなかった

会いたくて何度も手紙書いたのに

関係を絶ちたかったお義母さんの家族が
敢えて出さなかった

人生で数回会えた実の父親

最後に会った時
緊張を和らげるため
酔っ払った状態で向かったバー
そこで記憶をなくすまで飲み
チンピラに絡まれ
売られた喧嘩を買い
ボコボコに暴行された

その時の写真みたら
私が一瞬で泣き崩れるほど
彼の左半分の顔が血だらけで変形してた
まるでボクシングの惨敗試合後だった

その時私の胸が傷んだのは
肉体的な怪我もそうだけど
何より実の父親に会うのに
酔わないといけなかったその気持ち
緊張感
距離感
特別感
その全部だった

私みたいに両親共に普通にいる家庭だと
父親に会うのに緊張するわけがない

彼にとっては
義理の父親もいたけど
血の繋がった父親ってのは
特別な存在だったんだ、って聞いてて感じた

そして自分が父親になる

しかも産まれてくるのは自分と同じ男の子

彼にとっては立ち会いができなくても

毎日5分でいい、遠くからでいいから息子に会いたい

そんな想いを昨日ポツポツと語ってくれた

来週最後の妊婦検診

私は再度医者にきいてみるよといったけど

きっと無理

一人許したら全員になってしまう

どうせそう言われるに決まってる

周りからは
これから嫌というほど会えるしと言われる

そんなのはわかってる

でも出産の瞬間に立ち会うってのは

彼みたいな人間には

とてもとても重要な事だったんだ

コロナの馬鹿野郎

〇〇の馬鹿野郎

お陰で彼と今日些細な事で喧嘩になり
彼がついに物を床に投げた
普段はしないのに
彼の中で何かがキレたみたいだった


神様、どうか彼と私が
ネガティブな感情に飲み込まれませんように
打ち勝てますように
力を下さい