詠的モノ作りの鉄則 | Grenier Lab

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屋根裏部屋工房からのお便り


こんにちは。
暫く告知記事しか上げていませんでしたが、久々に通常ブログも書いてみようと思います。

別のところで上げていたものなのですが、こちらにも載せておきます。
お客さんから頂いていた質問です。


質問は、
「詠さんにとって、制作する上での鉄則って何かありますか?」
というものでした。
なかにはキャスや口頭で話したものもありますが、この機会に纏めてみました。
これからモノ作りをしたい人の参考になるか分かりませんが、私はいつもこんな風に制作していますよ、ということで。

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「詠的モノ作りの鉄則一覧」



●コラージュの紙面構成では、貼り付ける面が7割:余白が3割、という自分で導き出した黄金比率を使っている。

●バランスのいい配色は、「明るい色2色」と「暗い色1色」の3色で組み合わせると大抵うまくいく。

●モノを配置する時は、きっちり並べず、どこか1ヶ所崩す。

●配置がどうやっても決まらない時は、モチーフの動線を使ってカバーする。

●ここ数年は廃材をどうしたら作品に昇華出来るかをテーマにし、自分に強いている。

●なので、材料にはなるべくお金を掛けない様にしていて、特に工具は100均のもので十分事足りる。

●作る時に意識的に考えているのは、メインのモチーフを3つ選んで、それを基に他のモチーフを足していく。

●メインとなるモチーフは、アイデアの段階で決まり、制作の段階でも絶対崩さない。

●依頼があった時は、逢える距離ならなるべく逢い、雑談していく中でお客の好み、思考を炙りだしていき、自分のカラーに絡めながら大体8割までイメージを固めていく。

●制作していく中でのこだわりは、見た目の良さは勿論だが、糸の後始末や作品の裏の処理のほうを大事にしている。どれだけ壊れない様に作るか、が自分には重要。

●アイデア出しの時、思い付いたモノに対し、自分が「ある意味欲情するか、しないか」で作品になるか、ならないかが決まる。

●作品の中のどこかに、必ず「毒」を含ませることによって、私らしい作品になっているのではないかと思っている。可愛いだけなら誰でも作れるし、そういうモノはあちこちに溢れているので、自分はそれとは対局の位置に居たいと常に考えている。


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個人的には、最終的にどんなものが出来上がるかという着地点(目標)は決めない様にしています。
そこに自分が予測もしない力が発揮されることがあり、目標を大きく上回る様な瞬間に出逢うからです。
その目標とは違った完成品を見て、自分の腕を受け入れられるか、というのは結構大事なことだなと思うのです。
そして、受け入れることで「こういう側面が自分にはあるんだ」という自信に繋げられる。
もっと言うと、マンネリや飽きからちょっと離れられる利点もあるんですね。

何の技術も地位もない私が10年以上もやってこれたのは、自分なりの作り方を見付けることが出来たことと、如何に自分が飽きずにやれるかを少しずつ視点をずらしながら探してきたからだと、上記の鉄則を書いていて気付きました。

こういった仕事は、「続けること」、「変化させていくこと」がキーとなるので、日々の積み重ねが如何に大事かを改めて感じます。