息子が大学4年生で就職活動中。20社、30社を受けるのはあたり前の実態だが、就職活動をするのにもお金が必要です。
息子の友人が地方から出てきて一人暮らし「就活で交通費がかかるから貯めないといけない」と言ったそうだ。学費を払い生活費を援助する家庭は大変だと思う。親にこれ以上負担をかけられないそうだ。バスに乗り、電車に乗って乗り換えたりするだけでも、すぐに1000円2000円と飛んでいく。それが毎日だと数万単位で必要になる。
ある会社の最終面接で、仙台からきた学生が「筆記試験と最終面接3回の交通費を考えるとなんとか合格したい」と言っていたそうだ。息子は最終でダメだったので、その学生がどうなったかわからないけれど、東京の学生と地方の学生では就職活動には大きな格差があると思った。
資金力のない学生は、就職活動も満足にできない状況が起きているはずだが、マスコミも文科省もそこを見逃しているのではないか。能力のある子どもが、資金力によって社会で活躍するチャンスが閉ざされることには心が痛みます。
昨年、バイト先の子が青森に帰るから送別会をすると息子が言った。その子は大学3年生だった。親に迷惑をかけないという約束で大学に進学したが、学費や生活費を稼ぐのが難しくなったそうだ。そんな子供たちに政治は何をしているのだろうか。毎年大学を増設するために多額の予算を使い、新しい大学の赤字解消のために奨学金を出して海外留学生を集める文科省の政策ってなんなのだろうか。怒りを覚えます。