判決はいつも有罪だ。

充分に理解し議論され
溜まったものを出し切った爽快感。

あとはゆったりと深く椅子に腰掛け
帰りにお祝いのステーキでも
買って帰ろうかと企んでいればよい。

それにこんなにもよく晴れ汗が滲む午後の始まりは
細やかな風が気持ちよく抜ける私のお気に入りの家で
アールグレイでも飲みながら
誰に見られるわけでもない時を過ごすべきであって
身に覚えのない法廷の愚行など
とっとと終わりにしなければならない。

自信を持って生きなければならない。

自由だ。

それが人の道である。

しかし、判決はいつも有罪だ。

皆、首をかしげながら有罪を言い渡す。

些細な心も身体もきっと有罪となる。

こんな晴れた午後の始まりも

ステーキのレシートも

アールグレイの香りも

自信も自由も道も

判決はいつも有罪だ。