康成鬼パリピヤベェ。







国境の長いトンネルを抜けると雪国であった


文学会に輝く最も美しい書き出しのひとつ。

久しぶりに読み返してみて
その圧倒的な表現力の美しさに笑ってしまった。

色彩と形容を組み合わせる妙技、
普遍的な情景を文体で漂わせる豪腕、
登場人物に確かに流れている
人としての豊かな血液、
行間に落とし込まれた空気感の純粋性、

どれもこれも中学生のときにはわからなかった
文学としての気力を突き付けられた。

理解させられたと言ってもいい言葉の扱い方だった。

久しぶりに感服した。

背筋に迫る狂気的な穏やかさだった。


やはり私の好きな文学とは、
川端康成の「雪国」のような作品だ。

最近色々流行りもかじってきたけれど
やはり素晴らしい作品は
読者を読者の精神と対峙させる。

私もそんな作品が書きたいと改めて思った。












「いい波に乗ってるねぇ」が最近の
挨拶だって教えてあげる

― 古志野光