「ラッキー」
朗読家の山本灯織さんからお借りした
村上かつらの漫画「ラッキー」。
無形無感である“心”を正確に捉えようとする試みは、
表現において最も重要な命題のひとつだ。
あらゆるアプローチがなされ
表現者たちが数々の側面を明らかにしてきた。
「ラッキー」で扱われている心の側面は
“愛”や“優しさ”といった王道の面。
題材としてはよくあるものではあるが、
この作品はそれらが“何処からくるのか?”に
コミットしているように感じた。
“ラッキー”というAI犬ロボを
“ロボット”にしていることや、
旧型で低機能にしていることから、
テーマを支える女性作家らしい
繊細な文体が伺えた。
“何を書きたいか”
がはっきり感じられるいい作品だった。
この手の作品に出会うと、
いかに自分が“書きすぎ”かを思い知る。
村上かつら
好きな作家が増えました。