「コーチ、私は何ポンドで張ればよいですか?」



「テンションは、コーチにお任せします」



テニスコーチをしている時は、生徒さんのプレーを見て、提案する事もありますが、



ショップでガット張りの依頼を受けた時も、



「私は何ポンドで張れば良いですか?」



「??????」



私は日頃からあなたのテニスを見ていないので、何とも言えません、



と言いたいところですが、もちろんそうせず、



どんなテニスをしているのか、フラットで打つのか、スピン、スライスの頻度が高いのか、サーブは回転かけるのか、など問診して提案します。



さて、過去にテンションについて書いた事がありますが、基本的なところを確認しましょう。



まず、テンションが高いと、当然固くなる。



となると飛ばない。



力のある男性、もちろん、女性でもパワーがある方はいらっしゃいます。



テンションが低い、柔らかい、



トランポリンのような効果が出て、ボールがよく飛ぶ、力がない人、女性やジュニア、またフルスイングせずタッチ系のテニスをする、相手のボールの力を使う、



伊達公子さんのようなテニスをする人に向いている、と言えます。



また、面の広さによっても変えなければなりません。



50ポンドと言っても、ラケットの面が98平方、100平方、105平方では違ってきます。



98平方で50ポンドなら固くなるますが、



105平方では柔らかくなる。



さて、テンションは自分の服のサイズ、靴のサイズのうなものです。



つまり、自分しかわからない。



なので、テニスコーチのアドバイスは一つの参考にして、自分で決めてもらいたい。



テンションに無頓着な人の特徴として、ガットの張り替えの頻度が低い、何年も張り替えない人、などがあたると思います。



初心者、初級の方はテンションの決め方がわからないのは理解出来ますが、何十年もテニスをしているのに、テンションが決められない方もいる。



テニスの上達のためには、自分に取って最適なテンションを見つける事です。



その為には、張り替えは半年に一度は必ずやりましょう。



張り替えの機会が多くなると、テンションについて考えるようになる。



恐らく張り替えると、ラケットのスロート部分にテンションステッカーと言う、張り替えた日、テンション、ガットの種類などが表記されていると思います。




それを参考にして、もっとテンションを上げて固くてボールが飛ばない方が良い。


柔らかくして飛ぶ方が良い。


などの判断材料になる。


この辺の、飛ばない方が、飛ぶ方が、と言うのは本人以外に分かりようがありません。


こうして微調整していって、自分に合ったテンションを発見するのです。


もちろんガットの固い、柔らかいもあるのでそこも勘案する。


さて、上級者はテンションに敏感です。


テニススクールの上級クラスに、


「テンションはコーチにお任せします」


と言う人はいません。


自分に最適なテンションを見つけて、テニスの上達に繋げてもらいたい。
(/_;)/~~