仕事終わって、すぐに高速のっかって、カミさんのいる場所までかっとぶ。

たかだか40km位の距離がもどかしい。

うまく行けばカミさんの夕食の時間に間に合う。

ちゃんと食べれてる事を祈りながらどんどん飛ばす。

病室に着く。

まだ食器が片付けられてない。

カミさんは横になってる。
これから食うの?

もう終わった。

全然手付かずの食事の目の前での会話。

今回から投与する薬が変わった。

前回の副作用はあまり強く出なかったから、効いて無い気がして少しだけがっかりして、すごく安心してた。

少しだけどちゃんと食べられてた。

今回は食べられてなかった。

食べる食べないなんて事で、何の判断もつかないのは分かりきってる事だけど、やっぱり心配になる。


顔色も真っ白。

雪を思って切なくなる。

春なのに頭の中は真っ白な雪になってた。

早く溶けろ。

早く溶けろ。

面会時間が終わる。

くだらない話をして二人でゆっくり笑った。

少しだけ溶けた気がした。

帰り道はゆっくり走る。

来るときの半分位の速度でゆっくり走る。

少しでも同じ場所にいたくてゆっくり走る。