私のサンタクロース。 | 良い コトノハ じまりになりますように♪ midori,a~秋田緑~

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上がって落ちてまた上がる。でもよく見たら マルになってる♪

生まれた瞬間からずっと、私には
両親以外に毎年欠かさずプレゼントを贈ってくれる
サンタクロースがいました。

毎年12月23日になると、サンタさんはクリスマスプレゼントと
ケーキを母に預けてくれて、24日は家族でお祝いをしました。

私のクリスマスの思い出は、家族で囲むクリスマスケーキと
大好きなサンタさんからもらうとっても可愛いプレゼントです。

小学校に上がった頃、そのサンタクロースが母親の姉(叔母)で
あることが分かり、それもまたすごく嬉しかったのを覚えています。

生涯独身を貫いた叔母は、子どもがいないのもあり私たち兄弟を
とても可愛がってくれました。
姉・兄・私それぞれのイメージにぴったりのプレゼントは、
センスのいい叔母の毎年の楽しみでもあったのでしょう。

叔母は、退職後も友達と旅行をしたり資格をいっぱい取ったり、
お茶やお花の先生をしていたので、生徒さんや仲間にも恵まれ
その生活を謳歌していました。

時々、叔母とランチに行っては話上手な叔母のトークに魅了され
大笑いで時間が経つのが嬉しくて、美味しいものをたくさん
知ってる叔母と食事をするのは大好きでした。

叔母は私の一番の応援団とも言えるほど、私の個展にはいつも
駆けつけてくれて、個展期間中は休憩できない私を気遣って
毎回差し入れを持って来てくれました。
美味しくて高価なものを持って来てくれる差し入れがいつも楽しみで
叔母が来ると嬉しくなった私です。



一昨年の10月、頻繁にメールのやりとりが始まりました。
叔母が検査入院になったため、退屈な入院生活中の気を紛らわせる
ためです。

1週間の検査入院で、その間は珍しく弱音を吐いて

「みーちゃん、おばちゃん怖いんよ~どうしよう」

「言の葉カードがあるから、なんとかがんばれてるよ」

「うれしい!元気出たよ。みーちゃんの言葉は魔法の言葉やね」

「おばちゃんを応援してくれた言葉、絶対ぜったい言の葉カードにしてね」

何度も叔母とやりとりをしました。

どんどん元気になっていくのが嬉しくて、深夜でも明け方でも
私は何度もいつでも叔母とメールしました。

なのに、わずか10日間もしないで叔母からの返信は
途絶えてしまいました。

ありがとうもまだたくさん言えてないのに、お見舞いも
許してくれなかったまま叔母は、クリスマスプレゼントを待たずして
旅立っていきました。

最期に私にたくさんの愛のメッセージを残して。
叔母は、感謝だけ言い終えて。


叔母の携帯に残されたメールボックスには、私への感謝の言葉が
いっぱい綴られていたそうです。

私はまだ、何も伝えていないよ。。。



その年の12月。私は、叔母に捧げる個展をしました。
「扉の鍵は、愛なんだ」というテーマで、私の仕事を一番
応援してくれた叔母へ、メッセージを送る気持ちで。

個展初日、お花が届きました。
叔母の字で「みーちゃん 個展開催おめでとう!」と綴られた言葉は、
きっと叔母の妹である母のものですが、その気持ちが嬉しくてまた
会場で泣いてしまいました。

叔母の遺品を整理したら、私の言の葉カードがきれいにスクラップ
された状態で300枚以上も出て来て、私の作品が大小合わせて大量に
出て来ました。
いろんな販売店舗で買い占めてくれていたのでしょう。


いつもエネルギッシュでパワフルで、笑顔がとっても可愛くて、
私に顔が良く似ていた叔母。。。
天真爛漫で大胆で、頭が良くて成績優秀だった自慢の叔母。


クリスマスが近くなると、いつも思い出します。

叔母が、笑顔でプレゼントを持って来てくれそうで
「おばちゃんこそありがとうね」と笑顔で言ってくれそうで。


クリスマスは、私にとってそんな、季節なのです。


愛の溢れる、シーズンなのです。。。



「徳子おばちゃん!
 あのときの言の葉、ちゃんとカードにしたからね☆」


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