<ついに明かされた真犯人「祟り人形」の正体!>

金田一によって真犯人「祟り人形の正体が明らかとなった。

祟り人形は・・・星坂花梨!!

金田一は、美雪いつきに燃やされた納屋を調べてもらった所、納屋に安置されているはずの紅小路(朱鷺田先生)の胴体と下半身が、燃やされた納屋に骨一つとして残っていなかったのだ。

その理由は、一緒に燃やしてしまっては後で遺体を調べた時に同一人物の遺体だとバレてしまうから。

だから遺体を納屋から持ち出し、遺体を埋めてしまった。

星坂について金田一は、朱鷺田先生「時田朋江」というペンネームで書いた小説がもとで心中に追い込まれた強盗犯・弓月清吾の妻、弓月時雨の親族ではないかと推理していた。

殺人劇の舞台に火吐潟島を選び、12年前の事故で死んだ女の子の親族が住んでいることや、
剣持警部が6年前の心中で亡くなった女の子の人形を毎年火吐潟島に供養に来ていることも全て調べあげて、紅小路巴(朱鷺田忍先生)に近づいた。(田中豪の事に関しては偶然)

心中した妻子に引け目を感じていた紅小路は、
すぐさま火吐潟島の話に食いつき人形供養に参加すると同時に、
自作自演のペルソナドール殺人計画を作り上げて星坂はそれに便乗した・・・

と、金田一は推理。

<一人二役を手際よく演じる方法!>

さらに金田一は、星坂紅小路と一人二役を演じていた事について説明を始めた。

「よーく思い出すと漢田が殺された後に紅小路巴星坂が同時に俺達の前に姿を表したことは一度もない

「例えば最初の漢田の死体が出てきた時には『吐き気がする』と言って星坂は部屋に逃げ帰っていった(すぐに引っ込んだ)が、その後俺らが漢田の部屋に行くと紅小路鈴丘と一緒に血まみれの部屋に佇んでいた」

鈴丘の時も、紅小路が大慌てで死体を発見したと言って神社から戻ってきて入れ違いに俺らが神社へ行くとしばらくして星坂が現れた・・・」


と言っていた。

このとき人形供養祭の参加者の一人・詩村瞳
「ちょっと待って!
着物って着るのにすごく時間がかかるのよ?それで短時間で入れ替わりだなんて・・・」

と言っていたが、金田一

「あの着物にも仕掛けがあった。
長いかつらの髪とでっかい帯の結び目に隠れてる長いジッパーがあって、着ぐるみみたいにすぐ着せ替えできるものを用意してたんじゃないか?
実際あの時の星坂の格好は上に着ぐるみを着てもジャマにならないエリの開いたシンプルなものだったしね」


「ともかく最初にこの島に来た時には二人共同時に戦場にいたからその後一緒にいるところを見なかったとしても一人二役だなんて考えもしなかった!
一度刷り込まれちまった情報を人間は簡単に修正できない・・・そういう心理を利用した巧妙な『一人二役トリック』だったってわけさ!」


と言った。

<首と胴体のつながった人形を、首だけにする方法!>

紅小路(朱鷺田先生)の死体が人形神社では首は胴体とつながっていたのに人形堂で見た時は首だけの状態になっていた件。
 そのトリックで用いるのは紅小路の首のない身代わり人形朱鷺田先生の首
 
 実は視覚トリックによって首と胴体がつながっているように見えただけだったのだ。
 その視覚トリックというのは、人形神社の覗き窓

 柵のような仕切り板が両目で紅小路を見られない間隔ではまっていたので剣持警部達は実質片目で見させられていたのだ。

 一直線上に首と胴が重なる位置に人形の胴体を置いて、覗き窓によって遠近感を奪うことで首と胴が繋がった紅小路の全身像が見えるようにしていたという。
 ちなみにこれは、旅行の記念写真などで東京タワーをつかんだりマーライオンの水を飲んでいるように見せる写真と同じ要領。

 星坂は人形堂に駆けつけた時びっくりして奥のほうの人形を蹴散らしていたが、それは不自然に置かれた首のない身代わり人形を床に落としてトリックに気づかれないようにするためだったという。

 ここまでの金田一の推理に、未だしらを切る星坂に対して、金田一はこう言った。

「あんたは犯人でなければ絶対にしない行動をしちまったんだよ!」と・・・。

<感想>

火吐潟島殺人事件、ついに真犯人「祟り人形」が明らかになりましたね。
星坂さんでしたね~犯人。

まさか星坂さんが心中して追い込まれた強盗犯の妻の親族だとは・・・

あと、旅行の記念写真などで東京タワーをつかんだりマーライオンの水を飲んでいるように見せる写真と同じ要領の視覚トリックが使われてたのには驚いたな~。

金田一君がいう「あんたは犯人でなければ絶対にしない行動をしちまったんだよ!」って言ってたけど、多分紅小路先生の素顔を見た事ないのに「先生」って言ってしまった事かな。

多分次回で事件の全貌が明らかとなって、事件の動機の場面になるんですかね~。

次週の金田一が楽しみだな~。