(あらすじ):金田一語り
人形の仮面と服で身を隠し 正体を明かさない
謎の人気ミステリー作家集団『ペルソナドール』
彼女達は大ヒット作『人形シリーズ』の作中で殺害した人形の供養のため 火吐潟島にやってきた
だが島で彼女達を待ち受けていたのは 恐ろしい現実の殺人だった
島に伝わる『村長人形』になぞらえて
ピエロの漢田切裏子は『胴体』だけ
フランス人形の鈴丘魔矢子は『下半身』だけ
そして日本人形の紅小路 巴は『首』だけという状態で発見された
しかも紅小路の仮面の下は
「うわああああ!
と・・・・・朱鷺田先生!!」
なんと俺達を火吐潟島に向かわせた張本人
不動高校 社会科教師 朱鷺田 忍だったのだ
<紅小路 巴=朱鷺田 忍!?>
金田一の叫びに剣持警部は『ガイシャはお前の知り合いか?』と聞く。
青ざめながらも金田一は剣持警部といつきに、
・被害者の名前が朱鷺田忍。
・自分が通っている高校の社会科教師である事。
・暗号の手紙を見せて、自分達を火吐潟島に送り込んだ張本人
である事を告白。
その事実に剣持警部といつきの2人は驚き、
あまりの衝撃の出来事に、頭がクラクラしそうになる金田一。
美雪が人形社の部屋に入りそうになった所で金田一が「見るな!美雪!」と叫び、美雪は驚く。
そして美雪に、殺されているのが朱鷺田先生だと告げ、美雪も青ざめる。
人形供養に来ていた訳ありの参加者達も死体を見て青ざめたり、悲鳴を上げる人もいた。
その時、星坂さんが「け・・刑事さん!いつきさん!これ・・・・」
そこには、人形社の部屋に紅小路 巴の身代り人形が置かれており、さらに紅小路 巴の身代り人形の首だけが無くなっていた。
剣持警部は「間違いない・・・これは『首代胴玄』に見立てた殺人だ!」と断定。
最悪な事に、村長人形が首・胴体・下半身の3つのパーツに分けられているように、
現実でも首・胴体・下半身の3つのパーツの遺体が発見され、
犯人の殺人はコンプリートされてしまった。
金田一は、袋に入っていた紅小路 巴の仮面を見て、一体何を思っていたのか?
<朱鷺田 忍は本当にペルソナドールの紅小路 巴だったのか?>
部屋に戻り、金田一、美雪、いつきの3人は部屋で話し合っていた。
美雪は、
・「なぜ朱鷺田先生が殺されちゃうの?」
・「朱鷺田先生がペルソナドールの紅小路 巴というのはホントなの?」
と疑問に思っていた。
金田一は、
「・・・でも、先生 前に こう言ってたよな
『推理もの』は結構好きでよく読むって」
「確かに、あの人なら教師をやってるその陰で、
ミステリー作家として活動してても なんの違和感もない」
「ただ、それが大人気のミステリー作家集団『ペルソナドール』の要、
『紅小路 巴』だったってのは かなりびっくりしたけど。」
と、答えた。
いつきも
「まあ、その真偽については警察が調べ上げりゃ一発でわかるさ。
多分、殺された残りの2人の身元もな」
と答えた。
しかし金田一には、ある疑問が残っていた。
「・・・・でも、なんで先生は俺らをこの島につれてきたんだ?
それも自分の正体を隠したまま・・・」
と疑問に思っていたが、いつきは間髪いれずに、
「んーそりゃあ・・・・お前が『名探偵の孫』だからじゃないのか?」
「お前は これまで警察もお手上げの難事件を
いくつもバシバシ解決してきたよな?
これは、そんなお前に対する売れっ子ミステリー作家集団『ペルソナドール』からの
『挑戦』だったんじゃないか?
ところが、本来 ただの推理合戦になるはずだったものが、
どういう訳か、
何者かの手によって彼女らが殺される本物の殺人事件になってしまった・・・・・・・
そんなトコだったりしてな!」
と、答えた。
金田一は廊下を歩きながら、今回起こった殺人事件について考えていた。
「殺されたのが先生だとすると、ますますわからなくなるのは動機だ。」
「先生は人に殺される程、憎まれるような人間じゃなかった。
癖はあったにせよ、そんな悪人だったとは俺には思えない。」
と、金田一は考えていた。
美雪は、
「でも朱鷺田先生に動機はなくても『ペルソナドール』という作家は、
怨みは買っていたかもしれないわね。
売れっ子でストーカー紛いのファンもいたって言ってたし、
3人のうちの誰かが何かトラブルを抱えていたかもしれないし・・・・・・」
と美雪は考え、その意見に いつきも「確かに それイイ線いってんじゃないか!」と賛成していた。
「つまり犯行動機はペルソナドールとして
3人で小説家としての活動をしていた、
この5年間の内に起きた『何か』のトラブルにある・・・・・・」
と、いつきは考えていた。
金田一はしばらく黙り込み、
「そういや・・・・前に気になる発言してた奴がいたな」
と言って、その人物の部屋に向かった。
<気になる発言をしていた人物の部屋へ。その人物は・・・>
金田一が"気になる発言してた奴"という人物は、
人形供養祭に参加していた訳あり客の一人、田中 豪(たなか つよし)。
金田一は、人形の『祟り』の話をしてた時、豪君は
「人形の呪いか どうかはわからないけど、
僕の母を殺した男の家族も非業の死を遂げたって聞いています。」
と答えていたが、金田一には その発言が少し不自然な気がしていたらしい。
「君の母親を殺した男の家族が非業の死を遂げたのが、
なんで『人形の呪い』と関係があるんだ?」
「確かに呪われたような話だけど、
殺人者の家族には直接『人形』は絡んでないんじゃないか・・・・?」
と豪君に言った。
豪君は、
「そういうことか・・・・確かにちょっと省略しすぎちゃったね。」
と発言。
豪君が言うには、
「僕の母は人形集めが趣味で、それほど多くはないけど部屋の一角に、
母のコレクションがあって、とても大事にしてたんだ。
でも母を殺した男は金品だけじゃなく、そのコレクションの一つだった人形を盗んで、
自分の娘にくれてやったらしい。」
と答え、金田一と美雪は驚く。
さらに豪君は、
「その人形は他のと違って箱の中に大事にしまってあったはずだったから、
最初は盗まれた事すら気付かなかったんだ。
事件からだいぶ経ったある日、警察から連絡があったんだ。
犯人の男の妻が見知らぬ人形を娘が持っていることに気付いて、
『それは うちの母が殺した時に盗んだものだろうから返したい』ってね。
父もいったんは断ったものの ずっと気にしてたんだけど、
一年ほどして その親子が心中してしまったんだ。
その人形は母さんが特別に大事にしてたものだけど、
さすがに父も もう引き取る気になれなくて、
警察の人に処分をお任せしたよ。」
と、答えた。
「わかったろ?『人形の呪い』のワケ!
俺は今でも時々考えるんだ。
母さんが特別に大事にしていた人形が、
母を殺した男と その家族を死に至らしめたんじゃないか・・・てね。」
と豪君は言った。
ここで金田一は、剣持警部が人形供養祭に参加した理由が、
「私は警察官としてある男を逮捕したのですが、
その男の亡くなった娘が大事にしていた人形を供養しに来ました。」
だった事を思い出す。
「あれ・・・ひょっとして・・・・」と金田一が何かを思い始めたその時、剣持警部が金田一達の元に大急ぎでやってきた。
「大変だ!すぐに来てくれ!」と金田一達に言った。
<納屋が火事に!>
金田一達が駆け付けると、首代堂が全焼寸前になっており、火は隣の納屋に燃え移り、手の施しようがない状態になっていた。
剣持警部が言うには、朱鷺田忍の遺体を安置する為に、他の二人の死体のある納屋に置きに行こうと思ったら、火の手が上がっていたらしい。
人形荘の女将・みずほさんは「納屋なんか構いませんけど、『首代堂』がこんなことになってしまったら大変なことが・・・」と言った。
まこと君が言うには、『首代堂』というのは首代胴玄を祀った社の事らしい。
「この島には『首代堂』はいくつかあるんだけど・・・まさかこの社が燃やされるなんて・・」
と、嘆いていた。
人形荘の番頭・蟻塚さんは完全に怯えきっている状態になっており、
「祟りだ・・・・これは首代胴玄さまの祟りだ!
これからもっと恐ろしい事が我々の身に降りかかるぞ・・・・」
と怯えながら言っていたが、
「『祟り』なんかじゃないよ!」と金田一が否定。
「これは・・・・生きてる人間の仕業だ!
そいつが『首代胴玄』の『祟り』を装って、悪魔のような犯行を実行してるんだよ。」
<田中豪の母が殺された件と剣持警部の人形供養の理由が繋がった>
金田一は剣持警部に、
「『捕まえた犯人の娘の人形供養に来た』って言ってたけど、
オッサンが捕まえたその『犯人』一体何したの?」
と聞き、剣持警部は「強盗」だと答え、押し入った先で主婦を一人殺していると答えた。
さらに金田一は、
「被害者の名前 覚えてる?」と聞き、
「ああ・・田中小百合だ。
まだ小学生の息子がいてな。
息子の名前は・・・なんてったっかなぁ」
そこで金田一が、
「『豪』じゃないの?」
「『田中 豪』
今 俺達と一緒に人形供養に来てるあいつだよ」と言うと、剣持警部は驚く。
「ぜ・・・全然気づかんかった・・・」
「でかくなってるし!パツ金に染めてるし!」
剣持警部、金田一君が言うように鈍すぎます。。(´д`lll)
そして剣持警部も、"自分が供養してる人形が、元は彼のお母さんの・・・"という事に気付く。
「なんてこった!」
「偶然が重なり過ぎて怖い」
と、いつきと美雪もそう反応した。
金田一は、
「でも、そのうちのいくつかは本当の『偶然』じゃない。
この事件を用意周到に作り上げた真犯人、
『祟り人形』が仕組んだかもしれないんだ。」
と、答えた。
金田一は、いつきに「次の船が来るのは何時?」と聞くと、「明日の朝 9時だったはず」と答えた。
金田一は、「それまでに必ず事件の真相を暴いてみせるぜ!」と宣言。
そして、あの名台詞が飛び出した。
「ジッチャンの名にかけて」
タイムリミットは、明日の朝9時。
想像を超えた広がりを見せる
「人形」を巡る「因縁」・・・・。
連続殺人の真相を解き明かせ!
<感想>
『火吐潟島殺人事件』も第7話を迎えましたね。
色々と話が進展してきましたね。
田中豪君の母が殺された件と剣持警部の人形供養の理由が繋がっていたとは思わなかったな~。
まあ剣持警部が気付かなかったっって事もどうかと思うけど・・・(^▽^;)
あと納屋を燃やした理由は、どう考えても証拠隠滅の為だろうな。
そうじゃない限り、納屋を燃やす理由はないでしょう。
あと気になるのは、ホントに朱鷺田先生は『ペルソナドール』の紅小路 巴だったのだろうか?
そこが気になってるんだよな~。
そして今回で『火吐潟島殺人事件』の問題編が終わって、次回からは解決編に突入するわけですね。
果たして今回の殺人事件の犯人『祟り人形』とは一体誰なのか?
次回の第8話で、どう進展するのか凄く楽しみです。
人形の仮面と服で身を隠し 正体を明かさない
謎の人気ミステリー作家集団『ペルソナドール』
彼女達は大ヒット作『人形シリーズ』の作中で殺害した人形の供養のため 火吐潟島にやってきた
だが島で彼女達を待ち受けていたのは 恐ろしい現実の殺人だった
島に伝わる『村長人形』になぞらえて
ピエロの漢田切裏子は『胴体』だけ
フランス人形の鈴丘魔矢子は『下半身』だけ
そして日本人形の紅小路 巴は『首』だけという状態で発見された
しかも紅小路の仮面の下は
「うわああああ!
と・・・・・朱鷺田先生!!」
なんと俺達を火吐潟島に向かわせた張本人
不動高校 社会科教師 朱鷺田 忍だったのだ
<紅小路 巴=朱鷺田 忍!?>
金田一の叫びに剣持警部は『ガイシャはお前の知り合いか?』と聞く。
青ざめながらも金田一は剣持警部といつきに、
・被害者の名前が朱鷺田忍。
・自分が通っている高校の社会科教師である事。
・暗号の手紙を見せて、自分達を火吐潟島に送り込んだ張本人
である事を告白。
その事実に剣持警部といつきの2人は驚き、
あまりの衝撃の出来事に、頭がクラクラしそうになる金田一。
美雪が人形社の部屋に入りそうになった所で金田一が「見るな!美雪!」と叫び、美雪は驚く。
そして美雪に、殺されているのが朱鷺田先生だと告げ、美雪も青ざめる。
人形供養に来ていた訳ありの参加者達も死体を見て青ざめたり、悲鳴を上げる人もいた。
その時、星坂さんが「け・・刑事さん!いつきさん!これ・・・・」
そこには、人形社の部屋に紅小路 巴の身代り人形が置かれており、さらに紅小路 巴の身代り人形の首だけが無くなっていた。
剣持警部は「間違いない・・・これは『首代胴玄』に見立てた殺人だ!」と断定。
最悪な事に、村長人形が首・胴体・下半身の3つのパーツに分けられているように、
現実でも首・胴体・下半身の3つのパーツの遺体が発見され、
犯人の殺人はコンプリートされてしまった。
金田一は、袋に入っていた紅小路 巴の仮面を見て、一体何を思っていたのか?
<朱鷺田 忍は本当にペルソナドールの紅小路 巴だったのか?>
部屋に戻り、金田一、美雪、いつきの3人は部屋で話し合っていた。
美雪は、
・「なぜ朱鷺田先生が殺されちゃうの?」
・「朱鷺田先生がペルソナドールの紅小路 巴というのはホントなの?」
と疑問に思っていた。
金田一は、
「・・・でも、先生 前に こう言ってたよな
『推理もの』は結構好きでよく読むって」
「確かに、あの人なら教師をやってるその陰で、
ミステリー作家として活動してても なんの違和感もない」
「ただ、それが大人気のミステリー作家集団『ペルソナドール』の要、
『紅小路 巴』だったってのは かなりびっくりしたけど。」
と、答えた。
いつきも
「まあ、その真偽については警察が調べ上げりゃ一発でわかるさ。
多分、殺された残りの2人の身元もな」
と答えた。
しかし金田一には、ある疑問が残っていた。
「・・・・でも、なんで先生は俺らをこの島につれてきたんだ?
それも自分の正体を隠したまま・・・」
と疑問に思っていたが、いつきは間髪いれずに、
「んーそりゃあ・・・・お前が『名探偵の孫』だからじゃないのか?」
「お前は これまで警察もお手上げの難事件を
いくつもバシバシ解決してきたよな?
これは、そんなお前に対する売れっ子ミステリー作家集団『ペルソナドール』からの
『挑戦』だったんじゃないか?
ところが、本来 ただの推理合戦になるはずだったものが、
どういう訳か、
何者かの手によって彼女らが殺される本物の殺人事件になってしまった・・・・・・・
そんなトコだったりしてな!」
と、答えた。
金田一は廊下を歩きながら、今回起こった殺人事件について考えていた。
「殺されたのが先生だとすると、ますますわからなくなるのは動機だ。」
「先生は人に殺される程、憎まれるような人間じゃなかった。
癖はあったにせよ、そんな悪人だったとは俺には思えない。」
と、金田一は考えていた。
美雪は、
「でも朱鷺田先生に動機はなくても『ペルソナドール』という作家は、
怨みは買っていたかもしれないわね。
売れっ子でストーカー紛いのファンもいたって言ってたし、
3人のうちの誰かが何かトラブルを抱えていたかもしれないし・・・・・・」
と美雪は考え、その意見に いつきも「確かに それイイ線いってんじゃないか!」と賛成していた。
「つまり犯行動機はペルソナドールとして
3人で小説家としての活動をしていた、
この5年間の内に起きた『何か』のトラブルにある・・・・・・」
と、いつきは考えていた。
金田一はしばらく黙り込み、
「そういや・・・・前に気になる発言してた奴がいたな」
と言って、その人物の部屋に向かった。
<気になる発言をしていた人物の部屋へ。その人物は・・・>
金田一が"気になる発言してた奴"という人物は、
人形供養祭に参加していた訳あり客の一人、田中 豪(たなか つよし)。
金田一は、人形の『祟り』の話をしてた時、豪君は
「人形の呪いか どうかはわからないけど、
僕の母を殺した男の家族も非業の死を遂げたって聞いています。」
と答えていたが、金田一には その発言が少し不自然な気がしていたらしい。
「君の母親を殺した男の家族が非業の死を遂げたのが、
なんで『人形の呪い』と関係があるんだ?」
「確かに呪われたような話だけど、
殺人者の家族には直接『人形』は絡んでないんじゃないか・・・・?」
と豪君に言った。
豪君は、
「そういうことか・・・・確かにちょっと省略しすぎちゃったね。」
と発言。
豪君が言うには、
「僕の母は人形集めが趣味で、それほど多くはないけど部屋の一角に、
母のコレクションがあって、とても大事にしてたんだ。
でも母を殺した男は金品だけじゃなく、そのコレクションの一つだった人形を盗んで、
自分の娘にくれてやったらしい。」
と答え、金田一と美雪は驚く。
さらに豪君は、
「その人形は他のと違って箱の中に大事にしまってあったはずだったから、
最初は盗まれた事すら気付かなかったんだ。
事件からだいぶ経ったある日、警察から連絡があったんだ。
犯人の男の妻が見知らぬ人形を娘が持っていることに気付いて、
『それは うちの母が殺した時に盗んだものだろうから返したい』ってね。
父もいったんは断ったものの ずっと気にしてたんだけど、
一年ほどして その親子が心中してしまったんだ。
その人形は母さんが特別に大事にしてたものだけど、
さすがに父も もう引き取る気になれなくて、
警察の人に処分をお任せしたよ。」
と、答えた。
「わかったろ?『人形の呪い』のワケ!
俺は今でも時々考えるんだ。
母さんが特別に大事にしていた人形が、
母を殺した男と その家族を死に至らしめたんじゃないか・・・てね。」
と豪君は言った。
ここで金田一は、剣持警部が人形供養祭に参加した理由が、
「私は警察官としてある男を逮捕したのですが、
その男の亡くなった娘が大事にしていた人形を供養しに来ました。」
だった事を思い出す。
「あれ・・・ひょっとして・・・・」と金田一が何かを思い始めたその時、剣持警部が金田一達の元に大急ぎでやってきた。
「大変だ!すぐに来てくれ!」と金田一達に言った。
<納屋が火事に!>
金田一達が駆け付けると、首代堂が全焼寸前になっており、火は隣の納屋に燃え移り、手の施しようがない状態になっていた。
剣持警部が言うには、朱鷺田忍の遺体を安置する為に、他の二人の死体のある納屋に置きに行こうと思ったら、火の手が上がっていたらしい。
人形荘の女将・みずほさんは「納屋なんか構いませんけど、『首代堂』がこんなことになってしまったら大変なことが・・・」と言った。
まこと君が言うには、『首代堂』というのは首代胴玄を祀った社の事らしい。
「この島には『首代堂』はいくつかあるんだけど・・・まさかこの社が燃やされるなんて・・」
と、嘆いていた。
人形荘の番頭・蟻塚さんは完全に怯えきっている状態になっており、
「祟りだ・・・・これは首代胴玄さまの祟りだ!
これからもっと恐ろしい事が我々の身に降りかかるぞ・・・・」
と怯えながら言っていたが、
「『祟り』なんかじゃないよ!」と金田一が否定。
「これは・・・・生きてる人間の仕業だ!
そいつが『首代胴玄』の『祟り』を装って、悪魔のような犯行を実行してるんだよ。」
<田中豪の母が殺された件と剣持警部の人形供養の理由が繋がった>
金田一は剣持警部に、
「『捕まえた犯人の娘の人形供養に来た』って言ってたけど、
オッサンが捕まえたその『犯人』一体何したの?」
と聞き、剣持警部は「強盗」だと答え、押し入った先で主婦を一人殺していると答えた。
さらに金田一は、
「被害者の名前 覚えてる?」と聞き、
「ああ・・田中小百合だ。
まだ小学生の息子がいてな。
息子の名前は・・・なんてったっかなぁ」
そこで金田一が、
「『豪』じゃないの?」
「『田中 豪』
今 俺達と一緒に人形供養に来てるあいつだよ」と言うと、剣持警部は驚く。
「ぜ・・・全然気づかんかった・・・」
「でかくなってるし!パツ金に染めてるし!」
剣持警部、金田一君が言うように鈍すぎます。。(´д`lll)
そして剣持警部も、"自分が供養してる人形が、元は彼のお母さんの・・・"という事に気付く。
「なんてこった!」
「偶然が重なり過ぎて怖い」
と、いつきと美雪もそう反応した。
金田一は、
「でも、そのうちのいくつかは本当の『偶然』じゃない。
この事件を用意周到に作り上げた真犯人、
『祟り人形』が仕組んだかもしれないんだ。」
と、答えた。
金田一は、いつきに「次の船が来るのは何時?」と聞くと、「明日の朝 9時だったはず」と答えた。
金田一は、「それまでに必ず事件の真相を暴いてみせるぜ!」と宣言。
そして、あの名台詞が飛び出した。
「ジッチャンの名にかけて」
タイムリミットは、明日の朝9時。
想像を超えた広がりを見せる
「人形」を巡る「因縁」・・・・。
連続殺人の真相を解き明かせ!
<感想>
『火吐潟島殺人事件』も第7話を迎えましたね。
色々と話が進展してきましたね。
田中豪君の母が殺された件と剣持警部の人形供養の理由が繋がっていたとは思わなかったな~。
まあ剣持警部が気付かなかったっって事もどうかと思うけど・・・(^▽^;)
あと納屋を燃やした理由は、どう考えても証拠隠滅の為だろうな。
そうじゃない限り、納屋を燃やす理由はないでしょう。
あと気になるのは、ホントに朱鷺田先生は『ペルソナドール』の紅小路 巴だったのだろうか?
そこが気になってるんだよな~。
そして今回で『火吐潟島殺人事件』の問題編が終わって、次回からは解決編に突入するわけですね。
果たして今回の殺人事件の犯人『祟り人形』とは一体誰なのか?
次回の第8話で、どう進展するのか凄く楽しみです。