普通に過ごせるということ | 山口いづみ オフィシャルブログ powered by Ameba

普通に過ごせるということ

皆様はハンセン病を知っていらっしゃいますか?


らい菌による感染症で、身体に変形を起こす為に、


忌み嫌われ偏見で差別を受けた悲しい病気です。


優れた治療薬が出来て今は治る病ですが、


現在も栄養環境、衛生環境が悪い国などでは、


病に苦しんでいる方もいるようです。



以前このブログでも書きましたが、


全くハンセン病の知識も関心すら持っていなかった私が、


らい予防法の廃止に関する法律の廃止により、


キリスト教の小学校に通っていた息子達の聖書の文面の、


らい病と書かれた部分を重い皮膚病と訂正することになり、


初めて少しだけこの病気と接することになりました。



そして聖歌隊に入っていた小学生の息子が、


ハンセン病の方が住まれる全生園 に歌いに行くということがきっかけとなり、


今日に至っています。



今でもらい菌はあり、気付かないけれど感染している人はいるのですが、


恵まれた日本の環境では発症することはないそうです。


ごくまれに抵抗力のない方に発症しても、


薬により後遺症が残ることなく完治する病気です。




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今日はハンセン病の元患者としてご自身の体験を伝えることで、


元患者さんの名誉回復と理解を広める働きをなさっている、


平沢保治さんのお話を花れんちゃんと伺ってきました。



こちらから写真をお願いすることは控えるべきと思っておりましたが、


ハンセン病資料館の方から写真をとの依頼を頂きましたので、、


それでは私のカメラでもと撮らせて頂きました。


ブログへの写真掲載へも平沢さんが「どうぞどうぞ」と快諾下さり、


最後は握手をしてお別れしました。



「この世に生を受けた事に感謝して皆さん生きてください」という言葉に、


普通であることがどれほど恵まれていることかと痛感させられました。


病気が完治するようになり、元患者さんも高齢になり、


ハンセン病の悲しい歴史を伝えることが難しくなってくると思います。



国立ハンセン病資料館 で毎月第3日曜日に平沢さんのお話を伺えます。