国立ハンセン病資料館 | 山口いづみ オフィシャルブログ powered by Ameba

国立ハンセン病資料館

2回目のハンセン病資料館


最初にこの資料館を訪ねたのはもうだいぶ前のことになりました。



以下は、私が初めてこちらにお邪魔した時のブログ記事です。



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今でも鮮明に覚えています。

小学校に通う子供達を送り出し、

部屋の掃除や朝食の後片付けを済ませ、

窓辺のマッサージ機のスイッチを入れ、

コーヒー片手に手元にあった児童書をぱらぱらとめくったんです。

そこまでは、何となくホッとする主婦の時間だったんですが、

1時間後には号泣!

しめつけられるあの切なく辛い胸の痛み。

その日以来、今でも私の傍らにいつもある一冊です。

和田英昭著 「わたしの船長さん」



小学校の聖歌隊の一人として、

ハンセン病の施設に伺い歌を聴いて頂くことになった次男の為に、

私が買ってきた本なのです。

まだ幼い子供がハンセン病のことなど理解できないであろうし、

当日子供がショックを受けないでほしいと思う親心だったのです。

でも当の本人はマンガばかりで見向きもせず置きっ放し。

我が家に来てから数ヶ月たったこの日にやっと開けられたんです。



偏見や差別によって人が人としての尊厳や自由を奪われ、

親が子から、子が親から、

切り離されて暮らさなければならなかった現実。


ハンセン病は良い薬によって完治する病気ですが、

後遺症などで、なかなか社会復帰が難しいようです。

何の罪もないのに生涯重い荷物を背負っている方が、

この時代にも沢山いらっしゃるなんて・・・・・

この一冊の本との出会いから、ずいぶん月日がたってしまいましたが、

今日やっと行ってきました。

国立ハンセン病資料館

まず、最初の一歩ですね。

私にできることはなんでしょう・・・・・


今日資料館で頂いた本のなかにあった施設の入所者の方の川柳。


ふりむいて ふりむいて 行く帰る父


                                2009年3月5日


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何をといっても、な~んにも出来ない私なのですが、


せめて理解を深めることだけでも出来たらと思っています。


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音楽を通して人の尊厳等に関する講演を定期的にしている花れんちゃんと、


この日は閉館近くまでゆっくり資料館を見学させて頂きました。


学芸員の方や職員の方ともお話ができてよかったです。


こちらでは定期的に語り部の方とお話を出来る機会があるようですので、


近いうちにぜひお邪魔してみたいと思っています。



自分がこのような病になっていたら家族はどうでしょうか・・・・・


大切な子供だったらどうですか?


考えただけで辛くて悲しくて胸が痛くなります。