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『オテサーネク 妄想の子供』のヤン・シュヴァンクマイエル監督がエドガー・アラン・ポーやマルキド・サドから着想を得て作り上げたホラー。精神病院で母親を亡くし、悪夢に悩まされる青年・ベルロは、宿で出会った侯爵から彼の住む城に招待されるが…。
(amazonより引用)
チェコのシュールレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の長編映画。
冒頭で監督自身が登場し「この映画はアートではありません。ホラーです。」と忠告します。
しかしホラーはホラーでも哲学的ホラー。
直接的な怖さとか気持ち悪さは(他のホラー映画と比べると)控えめですが、なんとも不快感を与えてくる映画です。
物語は割とわかりやすいもので、侯爵に連れられて精神病院にやってきた主人公がその異様な世界に巻き込まれていくというものです。
ただしこの映画には大きなテーマがあります。それは人間にとって「自由」と「拘束」どちらが正しいのか?というものです。
患者を自由に行動させる侯爵と、患者を拘束し体罰を与える事で矯正しようという院長。どっちもどっちでかなり狂っています。
元々チェコスロバキアという複雑な事情を持つ国で生まれたシュヴァンクマイエルならではの体制へのメッセージのようにも採れます。
本編もさることながら、合間に挟まれるストップモーションアニメがなんとも・・・。生肉が明るい音楽にのせて踊ったりXXしたり〇〇したり・・・。悪趣味の極みです(笑)
ホラーですって言っていますがホラーとも違うような。。。現代アートなどが好きな方にはオススメかも。
オススメ度 ★★★★☆