- 酔いどれ詩人になるまえに [DVD]/マット・ディロン,リリ・テイラー,マリサ・トメイ
- ¥5,040
- Amazon.co.jp
異色作家、C・ブコウスキーの自伝的小説を、『クラッシュ』のマット・ディロン主演で映画化した人間ドラマ。転職を繰り返すも長続きせず惨めな日々を送るヘンリー。だが彼には体から沸き上がる言葉があった。
(amazonより引用)
ブコウスキーの自伝的小説が元になっているということですが、僕はブコウスキー自体を知りませんが、観終わった後で軽く調べてみると、退廃的である意味パンクな作家だったそうですね。
しかしこの映画はあらかじめブコウスキーが好きな人向けのものかも知れません。ブコウスキーを知らない人が見ても、ただひたすらダメ男を眺めるだけの映画になってしまうでしょう。
映画の大半は仕事が続かず酒びたりで女の家に転がり込むダメ男の物語。いくらボツになっても執筆活動は続けていますが、それも自惚れからきているように見えます。
映画はちょっとだけハッピーエンドになりますが、それに至る経緯があまり描かれず、主人公チナスキーの妙に説教臭い台詞でまとめられるのがなんだか残念でした。画面からそのメッセージが滲み出るような映画だったら良かったのに。
そういうわけであんまりでした。が、画面の色調や雰囲気、マット・ディロンのカッコ良さ。なんだかヴィンセント・ギャロの「バッファロー66」に似たものを感じましたので、そちらが好きな人は好きなのかも。
オススメ度 ★★☆☆☆