日付けが変わって、断酒58日めになりました。

土曜日の午後は院内ミーティングに参加して来ました。
その中で、断酒歴がもう8年になろうかとする方のコメントが何時もしみじみ良くて、今日も感じ入って聞かせて頂きました。

そんな感動にも似たものを、つい就寝前に妻に話しました。

今日も家族とは安泰でした。
楽しく買い物して美味しく夕食を食べて、笑顔が絶えない1日でした。

ただ就寝前、ふとした会話の延長から院内ミーティングであった話を、私は妻にしていました。
私は自分が嬉しそうに話してるうちに、妻の表情が冴えてないことに気付きました。

それでも私は続けて
「なぁ聞いててどう思う……?」と質問していました。

私は今日聞いた「いい話し」を、少なからず妻も感心するものかと思っていましたから、妻の曇りがちな表情が不安でなりませんでした。

妻は
「……感想とか聞かれても……」
「……とにかくそんな話しをされたら、前のことを思い出すから嫌やねん……」
とだけ答えました。

私は慌てて話題を変え、何とか妻に笑顔が戻りました。


いくら私が感動したって、妻や娘がそれに同じ感想を持つとは限らない。
分かっていたことなのに、つい私は調子に乗っていました。

『温度差はあって当たり前』

暗い意味でなく、前向きな気持ちでまたそう学びました。


『断酒は自分の為にやるもの』

いろんな方が言われたこの言葉の、入り口のドアの前には立てたような気がしました。

(写真はジブリの「ホタルの墓」にも出てきた西宮の回生病院です。老朽化が酷くて、1年ほど前に取り壊しになってしまいました。昨年娘2人と一緒に見学に行った日のものです)