こどもは「忘れる生き物」だということを忘れていた私。
幼稚園の卒園前にくもん英語がGまで終わり、小学生になってからはくもんを辞め、違う取り組みをしていました。
そして、くもんを辞めて9ヶ月後に、英検取得に向けたドリルをやり出して驚愕。
こどもはなに一つ覚えておらず、というより、全部すっかり綺麗さっぱり忘れた状態になっていました。
くもんを辞めた後は、英語の単語やセンテンスは「出る順」というテキストを使い、一日おきに音読はやっていたはずなのに。
お家英語の限界、「緊張感」と「真剣さ」が減り、「定着」が弱くなり、ただ読んでるだけになってしまっていました。
かと言って、あのままくもんの英語を週に2回続ける意味はなかったし、私自身辞めたことは後悔していません。
お家英語のやり方を変えました。
こどもは一度覚えても忘れます。
特に、その子の年齢にあった内容ではなく、「先取り学習した内容」は必ず忘れます。
それでいい、と知育教室の先生に言われたことがあります。
忘れた時にどうするか?
また覚えればいいのです。
決して「こんな簡単なことなぜ忘れるのか」とこども責めては行けない。
でも「忘れてしまったけど、前は覚えられたこと」は伝えてもいいと思います。
こどもには「忘れた」という自覚が全くないんです。
塾に行く行かないに関係なく、中学受験や小学校受験をする、または検定試験を受けるとなると、必ず親子でぶち当たる壁が「今までできてたことを、なんの罪悪感もなく忘れる」です。その時、あなたはキレずにいられるでしょうか。
逆に、その子の年齢にあった内容のモノは忘れにくいです。「先取り学習」は忘れやすいが「年齢相応の学習」は忘れにくい。
もちろん「年齢相応の学習」であっても、本人が全く興味がなく、日常生活で使わない内容であれば忘れます。
だから、一度やったゲームのやり方は、何ヶ月経っても忘れないし、忘れても、やればすぐ思い出す。
「先取り学習」をさせるなら、親は「こどもがやった内容、できた内容を忘れることを恐れてはいけない」し、もう一度一からやり直す羽目になる覚悟もすることです。
そう、それを忘れるとまさに教育ギャクタイしかねないから。