無花果(いちじく)の冷たいお汁粉 | 和菓子デザイナー 諸星 みどり

和菓子デザイナー 諸星 みどり

ハーブ&フルーツの風味を活かしたカラフルな創作和菓子と自作陶器を作成、自ら撮影&スタイリング提案しながら、講座など随時開催しています。





夏にお汁粉?? しかも 無花果の…??? と 思われますよね~ (^^)

お汁粉というと 冬にあずきと砂糖をコトコト煮て作るのが普通ですが、

このお汁粉は白餡ベースにいちじくのピューレを混ぜ、冷た~く冷やして食べます。


『無花果の冷たいお汁粉~Ichijiku-no-tsumetai-oshiruko
sweet white kidney beans soup flavored with fig
styling / photo / sweets  : Midori Morohoshi



以前通っていた和菓子教室で、夏の和菓子として教わりました。

正直な話、無花果はあまり得意ではありませんでしたので、今ひとつ気乗りせず作っていたのですが・・・

試食してみて、あまりの美味しさにびっくり!!

同じ 無花果でも、生で食べる時とコンポートにして食べる時では、まるで違うのです。

それにコンポートにする途中でレモン汁を加えると、魔法をかけた様にサーモンピンクに染まります♪



いちじくは漢字で『無花果』と書きますが花が無いのではなく、実の中に小さな花をたくさん付ける為、

外から確認できないのです。果実を半分に切ると赤い粒々がたくさん詰まっているのが花で、

あの独特のプチプチした食感を生み出しているのだそうです。

カリウムやペクチンなどが豊富に含まれていて、高血圧や動脈硬化などの予防や整腸作用に

効果があるのだとか。またタンパク質分解酵素も多く含まれているので、食後のデザートとして食べれば

消化を促進してくれるそうです。

(参照:クスリになる食べもの百科、くだもの情報サイト・果物ナビ)



古代エジプトの壁画にも書かれているくらい、大昔から人々に親しまれてきたという いちじく。

まさかお汁粉にされるとは予想していなかったでしょうね(笑)

そのままでも勿論美味しいのですが、白玉だんごやわらび餅にかけても!!!

(写真ではわらび餅を添えました。)