Material book of the broadcast -2ページ目

Material book of the broadcast

来て下さった皆々様!まずは一言「有難うございます」を・・・
声劇用台本置き場で、使っていきたいです。幾つか書けるのなら・・・

ははっ

よろしこお願いし申すm(_ _)m

あっ 
https://twitter.com/dadada160 で連絡取れます
こんなんですいません

【愛故に四肢を断つ】 


♂:足立 庄司


♀:子々崎 愛


総数2
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AorB 「2009年5月3日、その日は燦々と雨が降っていて、空を見上げたら憂鬱な気分になったと思います。ある男はレンターカーを借りて、時速80キロ以上で交差点に突っ込み、死者3名、負傷者18名の大事故を起こしました。血だらけの男は、衝突した車の中から女性を引きずり出し、用意していた包丁で滅多刺しにしたそうです。…ただ、この殺傷事件は直接的には、私に関わりはありません。私達は玉突き事故に巻き込まれただけですから…」


B「足立さん」


A「んん? 何だい愛ちゃん?」


B「義手パンチ」


A「あだっ」


B「ティーゼル重工社さんの四月の売り上げが、報告書から抜け落ちてますよ。あと、ちゃん付はやめてくださいと前にも再三言いましたよね。何度言ったらわかるんですか、不快です」


A「ごめんごめん。 …またやっちまったな」


B「『ごめん』じゃありませんよ。これで三度目ですよ、こういったミス。クビにされたいんですか?」


A「すいません」


B「三時までに直しておいてください」


A「はい」


B「いえ、やっぱり昼までに」


A「…はい」


A「はぁ… (隣と話すように)いや、嫌われてるんだよ。 あぁ、付き合いは長いね。僕が大学の時の後輩だから、10年くらいかな…まぁ、腐れ縁だよ。ん? 彼女怖いか?」


B「…苛めてない。ちゃんと仕事してないのが悪いのよ。………何?…別に手足を動かすことは大したことじゃない、あなただって動かしてる。だからすごくない。そんなことより愛想を振りまく方が難しいわよ」



A「はぁぁ、昼休み返上でやっと終わった… 外食する暇はないけど、コンビニ弁当くらいなら買ってこっそり…」


B「義手キック」


A「はよぉ!」


B「庄司さん」


A「え? あ、はい。何愛ちゃn…子々崎サン?」


B「今夜飲みに行きますよ。庄司さんの奢りで…あと、二人だけの時なら、ちゃん付でも構いません」


A「あっ…はい」



B「(喉が鳴る音 ゴキュ ゴキュ ゴキュ) くはあぁぁぁ。…で、そのまま退社時間までずっと褒められんのよ。本気でブン殴りたかったわ」


A「素直に受け入れればいいのに…」


B「それができたらアンタとこんなとこで飲んでないわよ。人が当たり前の仕事をしてるだけなのに…焼酎ロック」


A「お前が当たり前と思ってることでも、傍から見りゃ奇跡なんだから、気にしてると人生損するぞ…俺は烏龍茶。はぁ、もう何度目だこの会話、もっと明るい話題にしよう」


B「そうねぇ。そういえば前に紹介したミカちゃんと上手くいった? あんたのタイプでしょ、ふわふわした感じの」


A「うっ…あの子ね。うん…多分無理」


B「プッ、人生損してるのはどっちだろうねぇ。オジサン」


A「オバサンが言えた言葉か!」


B「私はまだアラサーだ! 40過ぎのオッサンとは違うんだからね!」


A「32でアラサーと、お茶を濁そうとするなよ。一緒に中間地点を迎えようじゃないか」


B「絶対、イヤ(喉が鳴る音 ゴキュ ゴキュ)…ん、でも…ねぇ。真剣な話。私は32歳でいろいろ望みが薄いのでねぇ。…せめて、庄司さんに良い嫁をもらって幸せな家庭を築いて欲しいのよ」


A「…微妙に上から目線だな。お前は美人なんだから嫁の貰い手くらい居るd」


B「はっ この体を見て逃げ出さない男なんていないよ。…あぁ、もうダメね。……こうなったらとことん呑むしかないわ。焼酎ロックでダブルにして」



B「あはははははは。の~~~んだのんだぁ」


A「飲みすぎだよ」


B「こ~~くらい飲まないとやってられないのよ」


A「はいはい、ほら頭きよつけて」


B「い~や~ん。た~す~け~て~」


A「…路上で寝かせるぞ!」


B「あはぁん。アタシちょっと酔っちゃいましたぁ」


A「……泥酔だろ、アル中め」


B「(スースー)」


A「人に運転させて、気持ちよさそうに寝やがって…」


A(M)「…そういえば、十年前もこんな感じだったな。あの日は、猛スピードの車がいきなり突っ込んできて…」


A「嫌なものを思い出した…」


A(M)「あの時運転していたのは俺だ。…もっと早く突っ込んでくる車に気づいていれば、もう少し遅くその交差点に入っていれば。…愛が、愛がこうなったのは俺の」


B「あんたの所為じゃないよ。あんたは何も悪くないよ、だからそんな顔しないで。…Zzz」


A「……起きろ。着いたぞ」



A「はぁ、帰ったぁ」


B「お疲れさま~」


A「よいっしょ、と」


B「いやぁ~ん」


A「変な声を出すな」


B「フフ、庄司さんが部屋に上がってくるの久しぶりだね。1、2年ぶり?」


A「最後は、3年前だね。あと、寝る前にちゃんと水飲むんだぞ」


B「永いね… ねぇ、久しぶりにコレ外すの手伝ってくれる?」


A「自分でやったほうが早いんじゃないのか?」


B「たまには楽したいのよ」


A「昔から人使いが荒いんだよ、お前」


B「………流石に手際がいいね」


A「ずっとお前のリハビリに付き合ってたからな」


B「………あの頃はキツかったわね」


A「お前、いつも泣いてたな」


B「は、恥ずかしいこというな」


A「…手と足がいきなり無くなったら、当たり前か」


B「……そういえば庄司さん、一回もセクハラしなかったね」


A「えっ しないよ」


B「……そう。…何で? やっぱこの体じゃ嫌なの?」


A「嫌じゃないよ。でも、俺が愛ちゃんに手を出しちゃ、いけないだろ」


B「…フフ、庄司さんが昔、私にプロポーズしたときの言葉覚えてる?」


A「…忘れたな」


B「『あぁ、愛ちゃん。僕は君無しじゃ生きていけない。まるで片翼の鳥どうしが、番いになって飛ぶように!!』ってね」


A「そんなことは言っていない」


B「でも、それっぽいことは言ったよね」


A「………」


B「そんなこと言われたら、嫌って言うしかないわよ。…わかってる?」


A「…最近になって、やっと…かな」


B「まだわかってない」


A「……」


B「私が断ったのは、庄司さんの罪滅ぼしで結婚したくなかったから」


A「…別に俺は、罪滅ぼしでプロポーズしたわけじぁ」


B「じゃあ今私を抱ける?」


A「…」


B「抱ける?」


A「…」


B「抱いて」


A「それは…」


B「…まだ、治ってないんだね」


A「あの日のトラウマは治ってきてるよ。でもコレは違うだろ」


B「一緒よ。あなたが悪夢を見なくなっても、私の手足を自分が奪ったと思ってるうちは同じ。絶対にプロポーズを受けてやらない」


A「もう、する気もないよ」


B「…何で!?」


A「僕はそんな資格を持ってない。最近よくわかってきた。」


B「……っ! …ぁあ!!」


A「愛ちゃん?」


B「私に手があったら、あんたを今思いっきりぶん殴ってる! …いい加減にして、私がなくした手足は

私の物。あなたが背負わなくていいの」


A「別に僕は背負ってなんかいない!」


B「じゃぁ、じゃあもう私に同情しないでよぉぉ(泣き崩れる)」


A「…………」


B「……ッグス…ッス(だんだん収まっていく) 私のキズはこの手足、でもあなたの傷は胸の奥にある。その傷は、きっと私より重傷… 私は、乗り越えたよ。」


A「……………ぁぁ、俺は本当に鈍い奴だ」


B「…」


A「…ダメなやつだ」


B「…うん」


A「好きな人を泣かせてしまうような男だ」


B「…そうだね」


A「……」


B「もう一度、あの日の続きをやらしてあげるよ」


A「…愛ちゃん、結婚してください。僕でいいのなら」


B「はい」



B「ねぇ、庄司さん」


B「私にもタバコチョーだい」


A「いいのか? 止めたんだろ?」


B「そうね、だから十年ぶり ほら、火」


A「ったく」


B「…私ね… 昔、体を直せたらとか、生まれ変われるのならとか、そういう事ばかり考えてたんだ」


A「…何だい、いきなり。今は違うのか?」


B「んん~~ 今はね… 今のままがいいかなって」


A「……俺もだよ」


end


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