
わたくしショウタ&夫カンタロウ
第2次ベビーブーム
団塊ジュニア世代
と呼ばれる世代だ。
今のように少子高齢化ではなく、子どもがわんさか居た時代。
(思えば「ベビーブーム」ってすごい言葉だ。だってベビーがブームだなんてどんな発想やねんと思う)
子どもの頃から競争社会だった。
俺の両親は何かを強制するようなことはなかった。今思えば何でも自由にのびのびやらせてくれたし、不自由な思いや寂しい思いをしたことも全くない。
だけどそんな中で「大学は卒業した方がよい」というのは数少ない子育て方針だった。
果たしてそんな親の思いを受けたからではないが、俺はちゃんと大学を卒業してから社会人になった。
大学で学びたいことは特になかったけど就職するのが嫌だったから進学したようなものだ。
でも同級生が数多かった時代、大学入試もきっと今とは比べ物にならないくらいハードだった。
(俺の高校は一応進学校ではあったがクラスの3分の2は大学入試に落ちて浪人生になったし、もちろん俺も浪人した)
良い大学→良い就職→良い結婚→良い家庭生活
こんなレールに乗って競争した時代だ。
俺の出身大学。
規模は大きいけど偏差値的にはお世辞にも一流大学とは呼べない。
最初の会社に就職した時には先輩女子社員に面と向かって、
「えっ、あなた◯◯大学出身?うちの会社が六大学以下の学生を採用するなんて何年ぶりかしら?」
と直接言われたのを今でも覚えている。
それは決して馬鹿にしたり見下したりしたりではなく、心底驚いた様子でどちらかと言えば、
「あなた、うちの会社によく入れたわね、すごいわね」
という感嘆の言葉だった。
確かに同期も先輩も後輩も一流大学卒業生ばかりだった。
コネも全くなかった俺がどうして採用されたのかは転職した今となっては永遠に分からないこと。
令和の時代、上記みたいな発言はハラスメントだろうし、考え方も完全にアウトだろう。
俺やカンタロウが大学生だった30年前に比べて学歴至上主義はかなり薄まったかもしれない。
だけど俺もカンタロウも意識の中に確かに学歴社会が潜んでいる。
カンちゃんは人を見下すような言動は皆無だけどそれでも、
「残念だけど学歴社会はまだ残ってると思う」
と言う。
就職、転職、プライベートな交友関係など似たような学歴の人が最終的には身の回りに集まっているのではないか?というのがカンちゃんの感想だ。
「ショウタの会社もそうじゃない?」
と聞かれると確かに弊社は大卒以上の学歴でないと応募資格がない。
「周りの友達とかどう?」
とも聞かれた。
こちらはまちまちで大卒、院卒、高卒、専門学校卒など色々だ。
一方カンタロウの交友関係は大学卒業の人しかいないのだと言う。
「もっといろんな人と交友関係が持てればいいんだけどさ」
そうは言っても結果的に同じような境遇の人しか周りに残らなかったそうだ。
「やっぱりベビーブーム世代は酷だよ。競争競争競争の連続だったし入試も大変、就職も困難。我々世代は損することが多いよ」
それは俺も同感だ。
「それなのに❗」
カンタロウの熱弁。
「年金は減らされる、退職金も不透明、定年は延長される
」
ボルテージが上がる。
「給料は上がらない、物価は上がる、社会保険料が高すぎる」
そうだ、そうだ。
最後は政治家の演説みたいになってきた。
俺もカンタロウもそれぞれによくここまで頑張ってきたと思う。
カンタロウは最近しきりに早期リタイヤを口にするが我々世代にはそれくらいの恩恵があってもよいはずだ。
もしも世代間討論会やディベートがあれば第2次ベビーブーム・団塊ジュニア世代チームの優勝間違いなしだと確信している。
(優勝することは勝ちではなく、逆に負けみたいなものだが
)