病院へ結果を聞きに行く日が
とうとうきた


15年くらい前のことだけど

気になる症状があって

脳神経外科へ行くのに一緒に

終日付き合ってくれたのが嬉しかった…


その時のお返しじゃないけど…と


彼も仕事に都合をつけて

朝から病院へ一緒に来てくれた



あぁそんなこともあったなぁと

私の記憶も曖昧なくらい前の話を

引っ張りだしてくれたのは

彼なりの

照れ隠しというか

そういうところが優しさなんだろう




でも病院についてきてもらうなんて

早くに母親がいなかった私には

たぶん記憶にある中

生まれて初めてのことだったから

素直にとても嬉しかった



診察の順番を待つ間

並んで座っていると

この姿を周りの人から見たら

奥さんの診察に旦那さんまで

ついてきて

なんて過保護なんだろうって

思われてるのかな…と

でも幸せ者の奥さんって思われてるん

だろうなぁって

彼と過ごした25年をしみじみと

感じた…



でもそんな悠長なことを

思えてたのもつかの間…

診察の順番が近づくごとに

緊張でだんだん貧血のようになってきた



ふらふらもピークの時に



ついに私の番号を呼ばれた



なんとか歩いて


彼に視線を送って


診察室に入った




若い先生は

パソコンに長く目をやったまま

無言だった

その時間が長く長く感じた

( 実際に結構長かった…と思う)







それから こちらに向き直って




『 大丈夫ですね 』

そう言ってくれた


ぐすん



後は念のためにもう一度エコーで診て

3ヶ月後に経過観察のために

また来てくださいと

いうことで 終わった



その後のエコーでも問題なく

病院を出る頃には

お昼もとっくに回っていたけれど

こんな気持ちで帰れるのは

本当に嬉しかった!


彼も私が診察室に入ってる間が

一番気持ちが重かったって

言ってたけど

しばらくして診察室の中から

私の明るい声が聞こえてきた

瞬間があって

そこで 安心したって言っていた



診察室はなかなかの重い扉の向こう

なので

私は自分でも結構大きな声が

出てたんだなぁと思って

少し恥ずかしかったショック



それから彼とお昼ごはんを

ゆっくり食べて

買い物をしてから

家まで送ってもらった




帰ったら

戸籍上の旦那がいたぼけー




『 問題なかったから 』

そういうと



『 そうか…よかったな 』

と言った







タイトルの『 生き直し 』


そんな言葉があるのかどうか

わからないけど

病院から帰った日から

そんな気持ちで毎日をまた始めてる


ままならないことも

たくさんあるけど

もう真っ直ぐに自分の今ある道を

歩いていくしかない


右も 左も 前も 後ろも

自分の手の届くところまでしか

届かない

それならその届くところまでは

何も考えずに一生懸命やろうと思う


今回のことで

心配をかけた 友達や 姉や

そして何より 彼に


みんなに感謝!


本当にありがとう キラキラ 🍀