そうそう、思い出した。

今日、夜の9時過ぎだというのに、最寄の駅で

寒さに震えながらギターをかきならし、変な歌を

口ずさむ 自称ストリートミュージシャンを発見。

さすがに、夜の9時、しかも平日、しかも寒い、

と くれば、誰も見向きもしない。

当然である。

肝心の歌が、震えていて聞き取れない。声も小さめ。

さりげなく、耳を凝らしながら ゆっくりと前を通り過ぎよう

としてみた。

((ブルブル)) ←震え

((ジャンジャカジャンジャカ)) ←ギター(間違え気味)

♪おまっ おまっ・・・ ←歌い始め

間違えてるよ・・・そして、歌詞等が書いてあると

思われる、ノートのページを 忙しく 繰りだす

♪お前だけの~ オレになるから~ 

・・・遠慮する。

思わず 噴出しそうになってしまったけど、

一人だったので 急いで うつむいて両サイドの髪の毛で

隠した。しかし ニヤニヤしていたのを誰かに

見られてしまったかもしれない・・・。

その歌は、か細いながらも しばらく駅の構内に響いていた。

音程は はずれまくっていた。初めて聴く歌なのに

明らかに外れているとわかった。

やたらと耳にへばりつく声だった。(良くない意味で)

しかし、今頃になって、その歌詞の続きが非常に気になり

始めた。あの歌の続きが・・・

もしかして、あのひと 数年後に大物になってたらどうしよう。

・・・・・・ないな。