石丸伸二氏の本を読んだ。

 

 正確には、石丸伸二氏と西田亮介氏の対談本。と言うより共著と言うべきか。

 "ReHacQ(リハック)"というビジネス動画

メディアで、対談収録の模様を本の発売と同時に

全篇流してしまうという試みのもと、発売された本らしい。

 

 わたし個人としては石丸氏もReHacQもまったく興味を持っていないのだけれど、友だちが熱心な石丸氏ファンで、購入して読み終わった本を貸してくれた。

 

 友人は安芸高田市長時代から石丸氏のファンで、彼に対する熱い想いをいつも聞かされている。いや、聞かせていただいている。


 わたしたちはよく政治の話をする。


 「あれがおかしい」「これもおかしい」と

"お花畑"から目覚めたばかりのわたしは、ネットや書籍から得たにわか知識で、疑問や怒りをいつも友人に聞いてもらい溜飲を下げている。

 

 そんな時、お互いに気を付けようと言っているのが"エコーチェンバー"だ。

 スマホはご主人様が好きそうな情報ばかりを集めて差し出してくる。その術にはまり、自分の意見しか見えなくなるようなことは避けたいよね、と言い合っている。

 エコーチェンバー現象とは、自分と同じ意見や価値観を持つ人々の間で情報が反響することで、その意見がさらに強化・増幅される現象を指します。この現象により、異なる意見や情報が排除され、コミュニティ内での意見が一層極端なものなる場合があります。特にSNSやインターネット掲示板のようなソーシャルメディアでは、この現象が顕著に現れます。

 

 前置きが長くなったけれど...

 そういう訳で石丸氏の本も読んでみようと思った次第です。

 

 対談本なので、全体としてはとても読みやすかった。とくに東京都知事選のあと、石丸氏が

テレビでコメンテーターをバッサリと斬ったくだり。わたしは実際にその場面は観ていないけれど

事件を振り返る石丸氏の発言は、言い回しがまるで武士のようで面白かった。

 

 メディアに釘を刺しておくことが狙いでした。絶対逃げられないタイミングを待ってたんです。都知事選の開票速報には全メディアが集まり、必ず僕にカメラとマイクを向けて映像を撮ります。どれだけ返り血を浴びたとしても、あの場で斬って捨て置かねばならなかった。血だらけの悪魔にしか見えなかったとしても、今斬らなかったら斬るタイミングがなくなってしまう。その覚悟です。

 

 石丸氏は6月の都議選に向けて「再生の道」

を立ち上げ、参院選にも10人擁立すると表明

している。わたしは"無所属連合"を支持して

いるけれど、"無所属連合"の理念と少し近い

部分があるかもしれないと感じた発言もあった。

 

(西田氏の「石丸さんを支持し、石丸さんの周辺に集まっている人たちは、どんな政治的志向性、

経済的志向性を持っていると考えますか」という質問を受けて)

 ご質問にパッと答えると合理主義かな。左右のイデオロギーではなく「現実的に国を豊かにしてほしい」という思いが強い気がします。

 ご質問の前に少数政党、小規模政党が増えてきたというお話がありました。裏を返すと既存の政党の支持率は軒並み低いわけです。自民党の支持率が2割しかなく、国民民主党が若干躍進して支持率が10%を超えました。世論調査を見ると、一番大きいボリュームゾーンは無党派層なんです。その数字を見て「自分と同じ感覚の人たちがこんなにたくさんいるんだな」とずっと思ってきました。

 「どの政党にも期待できない」という失望の中で、自分の願いをかなえてみたい。(「再生の道」のビジョンに賛同する人が)自分しかいないのだったら「お呼びじゃなかった」とあきらめようと思っていました。

 世の中の数字を見渡せば、「みんな今の政治に満足していないんだな」と分かります。


 国と言う事業体をうまく運営してほしい。僕の思いはそれだけです。


 アパレル業界でも自動車産業でも思想が右か左かなんて誰も問わないじゃないですか。売上を伸ばして利益を上げ税金を納めてくれれば素晴らしい。消費者はいい服を着ることができ、いい車に乗れて助かる。国もそうあってほしいんです。

 

 一般の企業で会社員をやってきた自分としては「会社を経営するように国も上手く運営すればいい」という考え方はとても分かりやすい。

 確かに思想が右か左かなんて誰も問わないし、どちらも混在しているのが人間の本質だと思う。


 石丸氏は今の日本の政治を最悪と表現し、ルールの変更は極めて困難だと評価する。

 ならばルールを変えないという前提に立って、現行のルールの中で「どうすれば政治を変えられるのか」とひたすらに考えた結論が地域政党「再生の道」だと述べる。


 説明は常に論理的でシンプル。

 聞く側すべての反応まで計算し尽くして発言しているのだろう。

 

  一方で、無所属連合は「日本および個人の自主独立」をキャッチフレーズにしていて、より概念的というか本質的な目覚めを促しているように思う。(少なくとも、わたしはそう理解している)


 右とか左とかもううんざりだよね。わたしたち一人一人自立して考えよう、と。

 究極的には「何だっていい」「どうであってもいい」という、つねきさんとうつみん。


 ゆるゆるでグダグダで、考えも揺れやすいわたしとしては、その許容されている雰囲気とかユルい感じが好きだし落ち着く。


 ただ、「無所属連合」を説明するときにあまりに概念的で、具体的な事例を挙げることができていないので、今後言語化できるよう探っていきたいと思っている。



 「再生の道」も「無所属連合」もどちらが

響くのかは人それぞれ。

 

 わたしの勝手な分析を友人は辛抱強く聞いて

くれるかな?


 またにわか政治談義してみよう。