前回のブログの続きです。

 

 

  ジャガー

 

 

 
 ジャガー

 

 

 ジャガーに近縁なのは、ヒョウライオンで、約300万年~350万年前に分岐したと言われています。ジャガーは、ヒョウライオンとは違う特徴があります。

 

 まずは、他のネコ科は水に入ることを嫌がりますが、ジャガーは水に入ることが平気で、泳ぎが得意です。ヒョウと同じ様に木登りも上手です。

 

 トラライオンは、有蹄類(シカ科やウシ科等)を主に捕食しますが、ジャガーの食性は幅広く、少なくとも85種類の生物が獲物になっていると言われています。

 

 

 トラ
 
 ライオン

 

 なぜかというとジャガーが生息する地域は有蹄類の種類が少ないためであり、トラライオンヒョウ等と比較すると小型哺乳類や爬虫類の割合が大きいです。

 

 具体的には、ペッカリー類、シカ類、ナマケモノ類、バク類、齧歯類、アリクイ類、アルマジロ類、サル類、食肉類、鳥類、爬虫類、魚類等です。

 

 なぜ有蹄類が少ないかというと、約1万2千年前の更新世末に気候変動により大型の哺乳類が大量絶滅したからです。

 

 ジャガーの大きな特徴といえば咬合力です。ジャガーは体格に比べると頭蓋骨がとても大きく顎の筋肉がとても発達しています。

 

 大きな頭蓋骨と発達した筋肉のおかげで、トラライオンを超えるネコ科最強の咬合力を持っています。

 咬合力は、おおよそ620㎏程と言われています。

 

 この咬合力を活かしてジャガーは狩りをします。他のネコ科の動物は、獲物の頸部に噛み付き窒息させて獲物を仕留めますが、ジャガーは獲物の頭蓋骨や脊椎を噛み砕いて獲物を仕留めます。ワニの分厚い鱗やカメの甲羅を噛み砕きます。

 

 また、カピバラやペッカリー等に対しては前足ではたき倒して捕らえることもあります。前足のはたきは強力で一撃で相手を倒します。

 

  最後にジャガーの模様についてです。ジャガーの体色は、淡黄色や黄褐色で、ロゼッタ模様と呼ばれるバラの模様に似た黒い斑点があります。別名梅花紋とも呼ばれます。この斑点は途中で切れていて中にはさらに小さな黒斑があります。この模様がジャガーの特徴です。ヒョウと模様が非常によく似ていますが、ヒョウの斑点の中には黒斑がありません。 

 

 

 

 

 ジャガー

 

 

 

  ヒョウ

 

  今回は、ここで終了します。