「カオス 新しい科学をつくる」
著者 ジェイムズ・グリック
(大貫昌子訳 新潮社)1991年発行
原書 The Chaos-Making a new science
James Gleick
この本のカバーの表紙には、マンデルブロ集合の画像が載っている。
マンデルブロという名前は、フラクタルを見つけた数学者の名前だ。
異端の数学者。
マンデルブロ集合とフラクタルは対になるくらい、
今では有名になった。
幾何学といえば、ユークリッドの名前が思い浮かぶが、
ユークリッド幾何学に対して、相対性理論で関連した
非ユークリッド幾何学とも違う、
クネクネとした線、リアス式海岸のような、
江戸時代に日本地図を、自分の足で測量した
かの間宮林蔵の足跡に沿ったような、複雑な曲線というのか、
要するにフラクタルな線などを、考える幾何学を作ったのが、
マンデルブロだ。
自然というのは、円とか立方体、
円錐とかいった滑らかな幾何学などない。
自然を描写するのがフラクタルの役目になる。
さて、この本と関連して映画が2つリンクする。
ひとつは「ジュラシック パーク」
あの例の恐竜が出てくるお話。原作はマイケル・クライトン。
この映画の登場人物のひとりが数学者で、
カオスを応用している。映画の中や原作の中で
カオス理論について語っているが、
最後はチラノザウルスに大怪我を負わされ、ゲームオーバー!
ジュラシックパークは、カオス理論通りに、
予測したことからそれてゆく。恐竜が生まないはずの
卵を生む。
遺伝子操作は、予想を裏切るのだ。
ものごとは計算どおりにはゆかない。
もうひとつはタイトルそのままの「カオス」
トランスポーターという運び屋シリーズの主人公が
登場人物のひとりとして演じている。
この映画の中には、この本の原書が出て来て、
実際に読んでいるシーンがあるので面白い。
序章を含めて12の章で、カオスが誕生した歴史が書かれている。
カオスとは何かは、この本を読んでお確かめあれ。
何人もが、連鎖のように、あるいは交差しながら、
カオスを見つけてゆく道程が面白い。
バタフライ効果という言葉、つまり南米で蝶が舞うと、
北半球で台風が起こる。
日本語のことわざに、風が吹けば、桶屋が儲かるというのがあるが、
まあ、これも一種のバタフライ効果ともいえるかもしれない。
マンデルブロに関連して、「ブラック・スワン」を思い出す。
この本でも不確実性について全編語っているが、
これはカオスに関連してくるわけだ。
生物の個体数の増え方、雪の結晶がすべて異なる理由、
心臓の脈動、はては統合失調症など
あらゆるところにカオスが関わってくる。
地球上、混沌とした状況という修飾語をつけて御託を並べるより、
ヘンリー・ミラーの「南回帰線」を読みながら、
秋から冬の海辺を散歩し、星を見上げるほうが、
精神の健康にもよいのかもしれない?
人の心もカオスティックなのだ。
著者 ジェイムズ・グリック
(大貫昌子訳 新潮社)1991年発行
原書 The Chaos-Making a new science
James Gleick
この本のカバーの表紙には、マンデルブロ集合の画像が載っている。
マンデルブロという名前は、フラクタルを見つけた数学者の名前だ。
異端の数学者。
マンデルブロ集合とフラクタルは対になるくらい、
今では有名になった。
幾何学といえば、ユークリッドの名前が思い浮かぶが、
ユークリッド幾何学に対して、相対性理論で関連した
非ユークリッド幾何学とも違う、
クネクネとした線、リアス式海岸のような、
江戸時代に日本地図を、自分の足で測量した
かの間宮林蔵の足跡に沿ったような、複雑な曲線というのか、
要するにフラクタルな線などを、考える幾何学を作ったのが、
マンデルブロだ。
自然というのは、円とか立方体、
円錐とかいった滑らかな幾何学などない。
自然を描写するのがフラクタルの役目になる。
さて、この本と関連して映画が2つリンクする。
ひとつは「ジュラシック パーク」
あの例の恐竜が出てくるお話。原作はマイケル・クライトン。
この映画の登場人物のひとりが数学者で、
カオスを応用している。映画の中や原作の中で
カオス理論について語っているが、
最後はチラノザウルスに大怪我を負わされ、ゲームオーバー!
ジュラシックパークは、カオス理論通りに、
予測したことからそれてゆく。恐竜が生まないはずの
卵を生む。
遺伝子操作は、予想を裏切るのだ。
ものごとは計算どおりにはゆかない。
もうひとつはタイトルそのままの「カオス」
トランスポーターという運び屋シリーズの主人公が
登場人物のひとりとして演じている。
この映画の中には、この本の原書が出て来て、
実際に読んでいるシーンがあるので面白い。
序章を含めて12の章で、カオスが誕生した歴史が書かれている。
カオスとは何かは、この本を読んでお確かめあれ。
何人もが、連鎖のように、あるいは交差しながら、
カオスを見つけてゆく道程が面白い。
バタフライ効果という言葉、つまり南米で蝶が舞うと、
北半球で台風が起こる。
日本語のことわざに、風が吹けば、桶屋が儲かるというのがあるが、
まあ、これも一種のバタフライ効果ともいえるかもしれない。
マンデルブロに関連して、「ブラック・スワン」を思い出す。
この本でも不確実性について全編語っているが、
これはカオスに関連してくるわけだ。
生物の個体数の増え方、雪の結晶がすべて異なる理由、
心臓の脈動、はては統合失調症など
あらゆるところにカオスが関わってくる。
地球上、混沌とした状況という修飾語をつけて御託を並べるより、
ヘンリー・ミラーの「南回帰線」を読みながら、
秋から冬の海辺を散歩し、星を見上げるほうが、
精神の健康にもよいのかもしれない?
人の心もカオスティックなのだ。
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